角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

感性の完成度。

2015年12月26日 | 実演日記







今日の草履は、東京都港区の女性のオーダー草履です。今秋角館を旅された折にお会いした女性で、このたびは追加のご注文でした。ご注文フォームには「草履職人へのコメント欄」を設けてあって、実に様々な文言が寄せられます。時節のご挨拶はもちろん、旅の想い出や私への労いもいただくのですが、やはり多いのは配色のご希望ですね。こちらの女性のコメントをご紹介しましょう。

今回は、千葉さんに一任いたします。全て自由!ALL FREEです(笑)
千葉さんの感性を受け止めたいと思いますので、宜しくお願いいたします。



私の感性はどの程度の評価をいただけるでしょうか。「感性」で「完成」された草履に「歓声」があがることを期待してやみません。
ちなみにベースのフクロウは、「不苦労」の読みで縁起物とされています。実際は苦労のない人生なんてありませんから、この場合「苦労にあらず」と解釈するのが良いと思っています。人生に起こる出来事は決して苦労ではない、では何なのか。それはそれぞれが考えることなのでしょう。

これからの冬場はご来客が少ない分、在庫作りに没頭できます。いろんな配色を考えながら、「不苦労」の意味も考察してみましょうか。それこそ感性を磨きながらですね(^^)
コメント (2)
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