角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

切れていないご縁。

2015年12月06日 | 実演日記
先週末に初雪を観測してから、冬らしい気温が続く角館です。雪の量はさほどではなく、今も道端に若干残ってはいるものの根雪とはいえませんね。明日からお天気マークが続きますから、この雪は完全に消えると思います。降雪を願っていたスキー場はようやく開幕を迎えました。山に降っても里には積もらない、こんな願ってもない現象が現れています。それもあと少しの話ですけどね。

一組のご夫婦が実演席を訪れるなり、『意を決して買いに来ましたよ~!』。
しばらく前に試し履きをされた秋田市のご夫婦で、そのときは悩んだ末にそのままお帰りでした。あれからご夫婦で角館草履の話をされていたのでしょう。おそらく来年元日からの価格改訂はお知らせしたはずですから、寒空の12月にお訪ねくださったのはそのせいもあったでしょうか。ご夫婦共にお好きな配色でオーダーされました。

先日ご注文フォームからオーダーをくださったのは、埼玉県本庄市の男性です。奥様と角館を旅されたときに角館草履と出会い、そのときも試し履きだけされお帰りでした。それから数日が経った後、男性からのオーダーメッセージには…

先日、角館への立ち寄りの際、お話をさせていただきました。
試し履きでの感触が最高で妻とも相談し、家族全員(3人)で
お世話になることに致しました。出来上がりまでしばらくかかるとのことで
届くのが待ち遠しいのです。よろしくお願いいたします。



角館草履との出会いもご縁なら、「履いてみよう」と思ってくださるのもまたご縁だと思っています。実演席でオーダーまでのご縁に至らなくとも、その後こうしてご注文をくださるのは、角館を離れてなおご縁が切れていない証しだと思うんですね。
しっかり編み上げてお届けするのが、ご縁に報いる私の使命でしょう。
コメント (2)
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