角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

感性の完成度。

2015年12月26日 | 実演日記







今日の草履は、東京都港区の女性のオーダー草履です。今秋角館を旅された折にお会いした女性で、このたびは追加のご注文でした。ご注文フォームには「草履職人へのコメント欄」を設けてあって、実に様々な文言が寄せられます。時節のご挨拶はもちろん、旅の想い出や私への労いもいただくのですが、やはり多いのは配色のご希望ですね。こちらの女性のコメントをご紹介しましょう。

今回は、千葉さんに一任いたします。全て自由!ALL FREEです(笑)
千葉さんの感性を受け止めたいと思いますので、宜しくお願いいたします。



私の感性はどの程度の評価をいただけるでしょうか。「感性」で「完成」された草履に「歓声」があがることを期待してやみません。
ちなみにベースのフクロウは、「不苦労」の読みで縁起物とされています。実際は苦労のない人生なんてありませんから、この場合「苦労にあらず」と解釈するのが良いと思っています。人生に起こる出来事は決して苦労ではない、では何なのか。それはそれぞれが考えることなのでしょう。

これからの冬場はご来客が少ない分、在庫作りに没頭できます。いろんな配色を考えながら、「不苦労」の意味も考察してみましょうか。それこそ感性を磨きながらですね(^^)
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-12-28 14:02:45
ふくろう、、見るだけで安らぐ。フクロウ、アイヌの守り神。先日わらび座研究生の卒業公演、歌唱発表がありました。昔と違い、二年授業。私は31期生。今回は57期生。数人いた研究生も二年の間に、3人となり、実際残るのは二人でした。歌唱曲は日本歌曲とイタリア歌曲、そしてミュージカルナンバーからの抜粋。ラストに歌った小柄な彼女は、愛媛のともきちさん(祭りの時の)の出身。ディズニーのポカホンタスの曲に涙が溢れました。先住民の暮らしには常に自然と神。青き月に吼える狼、風の絵の具で絵を描く、風の色は何色か?沢山の素敵な歌詞がありました。
 (草履職人)
2015-12-30 17:00:07
みきさん

卒業公演の様子を複数から聞きました。若者が夢に
向かう姿は業種を超えて美しいと感じます。
また一方で、年齢を重ねてから新たな道へ向かう人も
世の中少なくありません。やはりそこには「夢」がありますね。

今年も残すところ明日一日となりました。間もなく五十三を
迎えるおっさんも、夢だけは忘れず新しい年を迎えたいものです(笑)

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