角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

開運 角館草履。

2015年12月14日 | 実演日記






今日の草履は、東京都品川区の女性のオーダー草履です。母上様の誕生日プレゼントで、ご希望配色が「徳川将軍様のような紋付袴のごとく、金をあしらった渋くて格好良い草履」。これは母上様ご本人のご希望とのことでした。いかにも楽しい母娘関係が見えるようです。
こちらのオーダーメールをいただいてすぐにご縁を感じたのは、その前日東京の仕入部長へ正月用「金の草履」を編む素材をお願いしたばかりだったんです。
母上様のご期待に沿うことが叶いますか、本日の便で出発しました。

ここまでのオーダーはあと一週間から十日ほどで終えられそうです。その後すぐに展示在庫作りに取り掛かるわけですが、その中に「金の草履」を10足ほどの限定で編んでみたいと思っています。お正月にはそうした面白い草履が楽しいですからね。
今年がどんな一年であったにしても、新しい年に何か良いことを期待するのも人でしょう。お正月らしい開運「金の草履」は、編む私をも楽しませてくれる気がします。

昨晩知人男性から贈り物をいただきました。こうしたプレゼントは想像さえしていませんから、それは驚いたものです。そして次の瞬間思いました。金の草履たちと共に、実演席に飾らせていただきましょう。2016年元日の角館草履実演席は、厳かな「金づくし」で開幕を迎えます。





コメント (4)
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