角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

秘密は持たないが一番。

2013年12月07日 | 製作日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
淡い紫が優しく表れた草履です。組み合わせも紫にしましたので、「紫好きさん」にはもってこいの配色ではないでしょうか。女性であれば年齢問わずお勧めできると思います。
巻かれて隠れてしまったのは「うさぎプリント」。草履職人の干支であります。



イ草に布を巻く際の太さは、おおむね6~7mmでしょうか。もっともこれは草履サイズによって微妙に変わってきます。子ども用の小さいサイズなら約5mm、成人男性用の大きいサイズなら約8mmといった具合です。こうして一定の太さにすることで、布地のプリント柄がチラホラと見え隠れすることになります。これが面白い配色となって現れるわけですね。

「特定秘密保護法案」という法律が可決されました。国会内はもちろん、国民の間でも賛否が分かれているようです。他国との外交上、機密が漏れやすいのは確かに致命的でしょうね。一般社会でもその「秘密度」に応じて、喋る相手が変わるのはよくあることです。
ただ、世の中の「ここだけの話」ほどイイ加減なものもありません。決して漏らしてほしくなければ、誰にも喋らないことが一番でしょう。

数日前の新聞に、法案可決反対の立場から山田洋二監督のインタビュー記事が掲載されていました。その中に旧ソ連時代のジョークが引き合いに出されています。

一人の男がときの最高指導者を「バカ」と言い、当局に逮捕されました。男が訊きます。
『私の罪はなんですか?侮辱罪ですか?』
『いや、お前の罪は国家最高機密を漏らした罪だ』


この手のジョークが大好きですよ。国家最高機密なんて話になると、私なんぞではワケが分かりません。まぁ、普段の生活レベルの秘密なんかは、だいたいチラホラと見え隠れするものですがね。基本は秘密を持たないことが一番でしょうか。
コメント
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