角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

願わくば意志を持った道へ。

2011年01月07日 | 家族の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調のうさぎ&麻の葉プリントをベースに、紺の井桁を三箇所に配してみました。
紺で統一した「今日の草履」ですが、ときおり見えるベースの赤が可愛らしいですね。比較的お若い女性向きかと思いきや、お選びくださったのはお孫さんがいるほどのおばさまでありました。

見事なまでの大寒波がやってきました。降雪量こそたいしたことはないのですが、気温の低さと風と強さが顕著です。今日の最高気温はマイナス5℃ほど、明日はプラス3℃くらいになるそうですから、その差8℃になるわけです。マイナス5℃とプラス3℃、どちらも寒いに変わりはないような気もしますね。
こんな天気ですから、今日の西宮家は寒くて静かな一日となりました。

さて、師走の入院からちょうど一ヶ月になります。一ヶ月もの間アルコールを飲まないなんていうのは、おおよそ記憶にありません。ましてや年末年始に酒を飲まず寝るなんてのは、高校卒業以来じゃないですかね。
この一ヶ月間で明らかに変わったのは、体重なんです。タバコを止めると太る話は定説ですが、禁煙から三ヶ月の時点で大きな違いはありませんでした。それが禁酒生活と共に体重が増えて来たんです。

これまでの晩酌は、適当にツマミを食べるとご飯は食べませんでした。元来酒を飲みながらガッツリおかずを食べるタイブではないですし、15年ほど前に通風発作を起こしてからはあえて食を細くしていた側面もあります。
それが酒というものが目の前から消え、晩飯をガッツリ食べるようになったんですね。そのうえそれまで考えられなかった間食や、食後に甘いものまで食べる始末ですよ。これが「禁酒ストレス」じゃないでしょうか。

酒を飲みタバコを吸っていた当時、「どちらかを止めなければいけない」としたらどっちを選ぶか。私は完全に酒と思っていました。その当時も仕事の都合で運転が夜間に及ぶと飲めませんでしたし、休みの日に昼から酒を飲むなんてこともありません。つまり酒については、自分でコントロールできていると思っていたのでしょう。
きっと止められないであろうと思っていたタバコは案外平気で、コントロールできていると思っていた酒でストレスを感じる。私はこれを、自らの意志がそこにあったかどうかが分かれ目と思っているんです。

禁煙は、家族など勧める人がいたにしても、結果的には自分の意思で決めました。それは体のことや、値上げも理由にあるでしょう。
片や禁酒は、有無を言わさず医師によって決められました。もちろんそれがベストの選択であったでしょうし、最終的には私も納得して始めたことです。でもやっぱりどこかに、禁煙のときとは違う「固い意志」がないんですよねぇ。

まぁ、私の禁煙と禁酒の話はひとつの例えで、言いたいことは自ら進む道には自らの意志が必要ということなんですね。固い意志が備わった道であれば、困難にぶつかったときの心の強さが違うのでしょう。

去年あたりから進路確定が迫ってくると、わが家の晩飯では娘たちとこんな話題が多くなっていました。そのとき私の左手には、いつも焼酎グラスがあったわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする