角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

GWが終わりました。

2010年05月06日 | 地域の話


今日の草履は、青基調の幕末プリントをベースに、合わせは黒の絣風プリントです。
ときおり白が混ざって涼しげにも見えますね。プリント柄は「幕末」、西郷隆盛・坂本竜馬・高杉晋作・土方歳三などの名前が列挙し、その人物画が白抜きされています。それがときおり見える白なんですね。激動の時代を生きたベース生地はこちらです。






全国的に異常高温が言われてましたが、とうとう角館にもやって来ました。今日の最高気温はほぼ30℃まで達したようです。ほんの数日前にはストーブに火を入れました。そうでなくとも桜まつりの疲れが明らかなのに、この気温差はキツすぎますよ。明日の予想気温は17℃で天気は雨、お天気の神様はちょっと遊びすぎじゃないですかね。

角館の桜たちは、武家屋敷通り枝垂れ桜で半分ほどが散りました。檜木内川堤のソメイヨシノは依然咲き誇っています。もっとも今日の異常高温から明日の雨は、桜たちにもキツいでしょう。8日土曜日から桜吹雪が舞うと思います。

毎年満開が過ぎた頃になると、秋田県内からのご訪問が一気に増えます。これは満開の大渋滞を熟知していて、かつ今日現在の桜状況を的確に知る方々。つまり地元の強みというわけでしょう。実際今日のお買い上げは、すべて県内にお住まいの方々で占められています。
秋田市からお越しのおばさまは、『ゴールデンウィークが過ぎたら、だいぶ人が減るでしょ』。
まったくもってその通り、昨日と今日の角館は、とても同じ町とは思えませんよ。

今朝のテレビニュースで、角館桜まつりの人出状況が報じられていました。当初は会期を5日までとしていたため、ひとまず昨日までの集計をしたんでしょう。
数字は145万人、昨年はゴールデンウィーク前にほとんど散っていたため、125万人でした。延長した6日から9日までの分が追加されれば、最終的に160万人に近い数字がはじき出されるかもしれません。

一昔前の角館は、満開が4月下旬から5月上旬でした。今年よりちょっと早いくらいです。当時の人出が150万人と云われてましたから、ちょうどその頃に戻った感じなんでしょう。これで桜の満開とゴールデンウィークとの因果関係が、はっきり証明されましたね。檜木内川堤に出店している知人が、『いつもこうだばイイんだどもなっ』と口元が緩んでいたそうです。商いにもその明暗がしっかり現れるんですね。

おかげさまで角館草履の売上も昨年を超えました。冬場にしっかり編み続けたことで、母の日の9日までは女性サイズの在庫も大丈夫そうです。私のゴールデンウィークも、総じて良かったと思っています。
これからひとつずつ出会いを思い出しながら、ブログに綴って参りましょう。

コメント
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