角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

草履職人の副業!?

2007年10月14日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
レンガ色基調にうさぎプリントが可愛い綿生地をベースに、紫を合わせた配色Ⅱパターンです。拡大画像は鼻緒の部分、うさぎの姿をズームしました。なんとも可愛いですね。
今日の草履は展示パネルに飾って間もなく、山形市からお越しのご家族がお持ち帰りです。同じ配色で土踏まず付きもオーダーくださいました。二週間くらいでお届けできると思います、どうぞお楽しみに!

実演でよく尋ねられるひとつが、『いつ来てもやってるんでしょ?』。また欲しくなったとき、西宮家に来れば買えるのかをお尋ねなんですね。
さすがに一年中は無理ですから、『草履のお店を開くのは、だいたい一年のうち七ヶ月間くらいですかねぇ』とお応えしていました。あるとき同じようにお応えしたところ、『じゃあほかの五ヶ月間はナニしてるの?ほかに仕事があるの?』と訊き返されたことがあります。

最近は少しご返答を変えて、『お店を開くのは七ヶ月間で、冬場を中心にあとの五ヶ月は自宅で製作に没頭するんです』と言うようにしています。これでまず正確にお伝えできるでしょう。
昨日の夕方、最後のオーダーをくださったご夫婦とまたこんな会話になりました。そのときのご返答に、『冬場は売らない期間なんですよ』を付け加えたんです。すると奥様…
『えっ、冬は占いをしてるの!? やだっ、見てもらおうかしら!?』。

「売らない期間」が「占い期間」に化けてしまいました。ついこの間言葉の間違いを経験したばかりなのに、なんとも日本語というのは難しいものです。

それにしても「占い師」ですかっ。作務衣を着たおじさんの「占い」、どうも当たりそうじゃありませんなぁ。


コメント
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