トルコのトピックス

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「マンビジ問題は米国と理解はなったが合意はまだ」外相

2018年03月21日 | 国際
3月22日 トルコとアメリカは、北シリア・マンビジに関して、“理解には達したが合意には達していない”と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が、3月21日、言いました。

 Hurriyet

チャヴシュオール外相は記者会見で、政府は、YPG(クルド人民防衛隊)が撤退した後、だれがマンビジを守るかに関して、アメリカとの合意を求めています。トルコはYPGを、クルド労働者党(PKK)とリンクしているテロリスト組織と見ています。

チャヴシュオール外相はまた、現在アメリカ軍がYPGとともに駐屯しているマンビジの今後は、YPGに支配されているすべての地域のモデルになるだろうと言いました。


トルコは春の祝祭“ネヴルス”を祝った

3月21日、トルコ全国で多くの人々が、春の祝祭ネヴルスを祝いました。公式のネヴルスの祝典はイスタンブルで行われ、参列者の中には、イスタンブルのヴァシプ・シャヒン知事、イスタンブルのメヴリュト・ウイサル市長、イスタンブル文化観光局のジョシュクン・ユルマズ局長もいました。

Hurriyet

篝火(かがりび)の点火や、火を飛び越えるネヴルス伝統の行事は、ファティフ区のトプカプ文化公園の式典で行われました。シャヒン知事は、記者の質問に応えて、ネヴルスがトルコに幸福と平和をもたらすことを望むと言いました。「ネヴルスは私たちがともにあり、ともに喜ぶ日です。私たち国民の結束と団結は強固です」

ウイサル市長も同様の祝辞を述べ、「春の到来とともに、同胞愛、平和、愛、結束、団結が、トルコにやってきます。ネヴルス、おめでとう」と言いました。イスタンブル・バクルキョイのハルク・パザル公園でも、人民民主党(HDP)主催のネヴルスのイベントが催されました。厳戒態勢の中、多くの人々が、警察が設けた検問所を通って会場に集まりました。

不適切と思われる軸の書かれた旗やポスターの会場持ち込みは禁じられました。その他、トルコ中の多くの町で、同様のイベントが催され、人々は春の喜びを告げる祭を祝いました。

Hurriyet

“ネヴルス”はペルシャ語で“新しい日”を意味します。アゼルバイジャンから、イラン、カザフスタンまで、ユーラシアの多くの人々にとって、ネヴルスは新しい年の始まりを告げる日です。また、ネヴルスはクルド人の重要な祭の日とも考えられています。

南東部ディヤルバクルでは、バーラル地区の公園で、クルド系政党HDPの主催で、ネヴルスの祭が行われました。約7000人の警官が配備された厳戒態勢の下、何千人もの人々が公園に集まりました。

エルドアン大統領はネヴルスを祝うメッセージを発表し、ネヴルスは新たな始まりと希望、同胞愛と団結の祭だと言いました。


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オランダ首相が難民条約を厳守するトルコを賞賛

2018年03月21日 | 国際
3月21日 オランダのマルク・ルッテ首相が、3月20日、不法移民への対処と、シリア難民の生活条件の改善という点で、EU=トルコ難民条約を厳守しているトルコを賞賛しました。

 Hurriyet

「正直に言って、トルコは難民条約をきっちりと守っています」と、ルッテ首相はオランダ国会で議員たちに言いました。「ギリシャの島々で起こっている問題は、ギリシャが難民をトルコへ送り返す速度に原因があります」

2016年3月、EUとトルコは、人間密輸業者に対してより厳しい対策をとり、エーゲ海を渡る不法移民を抑制し、トルコに暮らすシリア難民の生活を向上させることで合意に達しました。EUはトルコに暮らす難民のために約束した基金30億ユーロ(37億ドル)を期日までに支払えませんでした。EU=トルコの条約によれば、ヨーロッパ諸国は、2018年末までに、さらに30億ユーロを集めなければなりません。

この条約はまた、トルコがEUが決めた基準を満たしたら、トルコのEU加盟交渉を促進し、トルコ市民のシェンゲン圏内のビザなし旅行の認可を約束していました。


劇作家ハルドゥン・タネルの博物館がイスタンブルにオープン

劇作家・教育者・ジャーナリストとして知られるハルドゥン・タネルの遺品や作品を展示した博物館が、イスタンブルのフェネルバフチェにオープンしました。彼は1915年から1986年、フェネルバフチェに暮らしました。

 Hurriyet

カドゥキョイ区が所有する建物が修復され、博物館になりました。タネルの生誕103年の3月16日に行われた博物館の開館式には、ヴェテラン・アーティストのメティン・アクプナル、サリフ・カリヨン、ジャン・ギュルザプほか多くのゲストが参列しました。タネルの未亡人デメト・タネルさんは、開館式で、長い夢が実現したと語りました。

カドゥキョイ区のアイクルト・ヌフオール区長は、ハルドゥン・タネルはトルコの演劇界に大きな貢献をしたと言いました。「彼の業績を次の世代に伝えることが、われわれの使命です」

Wikipedia

ハルドゥン・タネル博物館には、ポスター、写真、彼の仕事机、タイプライター、ペン、衣服などが展示されています。また、博物館では、文学と演劇に関する展覧会や、若い劇作家育成のためのレッスン、図書室の設置なども計画されています。

・・・ハルドゥン・タネルについて知識がなくても、のぞいてみたら、おもしろそうですね。建物もステキだし。


「わが国はまだ再統合への窓を開けている」北キプロス外相

 トルコ・キプロスは、2017年に不成功に終わった交渉後も、まだキプロス再統合交渉の再開はあると考えています。

Hurriyet
トルコ・キプロスのオゼルサイ外相。左の畑がトルコ・キプロスの国旗です。


「われわれはまだ再統合への窓を開けている」と、トルコ・キプロスのクドレト・オゼルサイ外相は、3月20日、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相との共同記者会見で言いました。「軍隊ゼロ」「保障国権ゼロ」というギリシャ・キプロスのアプローチは、とんでもない話だと、チャヴシュオール外相は言いました。また、「ギリシャ・キプロスがキプロス島沖合で、一方的に炭化水素の掘削を行うことを、トルコは許さない」と、トルコ外相は力説しました。

昨年6月、スイス・アルプスで行われた最後の平和交渉の試みは、実を結ばず終わりました。この会談で、ギリシャ・キプロスは、島にトルコ軍が駐屯することを拒否し、また、条約で定められた保障国としてのトルコの役割も拒否しました。トルコはトルコ系キプロス島民を民族暴動から守るために、島に軍を派遣しています。


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