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サンジャル氏がガン治療のための“ピリ・レイスの地図”を発表

2016年05月20日 | 
5月20日 ノーベル賞のアジズ・サンジャル教授が、ガン治療のための彼の新しい研究の詳細を語り、この研究に、オスマンの提督で、地理学者で、地図製作者だったピリ・レイスの名をつけたと言いました。

 Hurriyet

トルコではさまざまなイベントに忙しいサンジャル氏ですが、新しい研究がまもなく出版発表されるそうです。研究は放射線や化学療法によってDNAがダメージを受けた場所を見つけ、ダメージを修復するのに役立てるというものです。

「私はこれを“私のピリ・レイスの地図”と呼んでいます。私はこの研究を2015年5月からつづけてきましたが、これは私がこの10年間で行った研究の中で、最も満足のいくものです」と、サンジャル教授は、5月18日、アナドルニュースに語りました。

「私たちはこの研究で新しいガン治療の道を開きたいと思っています。これは現時点で最も詳細な人間のゲノム・マップです。これが私たちに新しい地平線を見せてくれることを願っています」と、サンジャル氏は言いました。この研究で、人間のゲノムのDNAが受けたダメージを修復するためのマップをつくることができるようになりました。

「私たちはこのマップを、正常な細胞にも、発ガン性細胞にも適用することができ、修復されたことを見ることもできます。この研究論文の出版は、2週間以内に迫っています」とサンジャル氏は言いました。サンジャル氏と彼のチームは、放射線や、ガン治療に使われるシスプラチンやオキサリプラチンのような化学薬品によってダメージを受けたDNA内で、どのようにしてこれを浄化する酵素ができるかを発見したのです。

サンジャル氏はいま、このマップのコピーを、夫人や令嬢の写真といっしょに、札入れに入れているそうです。サンジャル氏は、トーマス・リンダール氏とポール・モドリッチ氏とともに、DNAへの放射線のダメージを修復する細胞のマップ作製の研究でノーベル賞を受賞した科学者の1人です。彼の研究はガンを叩く研究で重要なステップになりました。


トルコ人の半数以上がロシア機撃墜を“正しかった”と思っている

 カディル・ハス大学が最近の全国調査で、トルコ人の半数以上が、2015年11月24日、ロシアのジェット機をシリア国境近くで撃墜したトルコ政府は正しかったと思っていることがわかりました。

 Hurriyet

カディル・ハス大学のトルコ調査センターが行った「トルコの外国政策に関する一般意見調査」によれば、回答者の58.2%が撃墜行動を肯定的に見ている一方、41.8%はよくない行動だったと答えています。

撃墜行動を支持した人々の57.6%は、「撃墜行動はトルコが大国であることを示した。われわれはわれわれの国境を守るべきだ」と言っています。この行動を認めない人々の大多数は、「トルコは不相応な行動をすべきではない」と言っています。27.3%はトルコのこの行動は正しくないと言い、他の23.2%はロシアは大国だと言っています。

2015年11月24日、シリア国境近くで、トルコのF-16機2機がロシアのSU-24ジェット機を、領空侵犯していると警告した後、撃墜しました。トルコのこの行動でロシアとの関係は厳しく悪化し、かつてはトルコの観光と農業の経済的パートナーであったロシアは、トルコにいくつかの経済制裁を課してきました。
 

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