トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコ・キプロスの新首相は“キプロス平和トーク”を支持

2016年05月05日 | 国際
5月5日 トルコ・キプロスのヒュセイン・オズギュルギュン新首相が、5月4日、政府は40年余におよぶ紛争に平和的解決を見出すために、国連仲介の、ギリシャ・キプロスとの平和トークを支持すると言いました。

 Hurriyet
トルコ・キプロス共和国のアクンジュ大統領(右)とオズギュルギュン新首相


「UBP(国家統一党)政府として、私たちはキプロス問題の解決を見出すために、ムスタファ・アクンジュ大統領の意見に亀裂を入れるようなことはしません」とオズギュルギュン首相は言いました。

オズギュルギュン首相は、先月、前政府が崩壊し、アクンジュ大統領が新しい連立政府を承認した後、4月17日、新しいトルコ・キプロス首相として職務に就きました。

キプロス島は、1974年、島をギリシャに併合しようとするクーデターが起こり、これをそしするためにトルコ軍が介入し、一部を占領して以来、分断されています。トルコ・キプロスの大統領にアクンジュが選ばれた後、UN支援による平和トークが、2015年5月に再開しました。

「解決の障害はつねにギリシャ側にある」と、オズギュルギュン首相は言い、「すでに決まっている、両サイドが同党の立場に立つという国連の基準が守られる限り、トルコ・キプロス政府はプロセスを支持する」と付け加えました。「ギリシャ・キプロスが、われわれが望むのと同じくらい解決を望むなら、合意は可能と思う」

トルコ・キプロスのアクンジュ大統領と、ギリシア・キプロスのアナスタシアデス大統領は、去る3月以後、熱心に平和トークを行ってきました。解決は2016年中に可能だろうと両サイドは考えています。しかし、5月22日、ギリシャ・キプロス側で選挙が行われるため、プロセスはスローダウンしています。「交渉には実際の保証国であるトルコは、われわれには絶対必要、不可欠な存在です」と、オズギュルギュン首相は言っています。


「アレッポー停戦がなければ、難民40万がトルコに来るかも」国連特使

国連のシリア特使スタッフォン・ド・ミストゥーラ氏が、5月4日、シリア第2の都市アレッポーでの戦闘を止めるよう請願書を出し、停戦ができなかったら、“破滅的な”結果になるかもしれないと警告しました。

 Hurriyet


「戦いがつづけば大変な破滅的状況になるでしょう。40万人の人々がトルコ国境へ向かうかもしれません」と、ミストゥーラ特使はベルリンで、フランスとドイツの外相と話した後、言いました。


「“ハラル観光”をもっと盛りあげたい」と観光相

「ムスリム・ツーリストをもっと呼び込むために、“ハラル観光”の開発をさらにスピードアップする」と、マヒル・ウナル観光相が、コンヤの「2016年ハラル観光協議会」の開会でスピーチしました。

 Hurriyet
「ムスリム・ツーリストをもっと呼び込もう」と観光相


「トルコはハラル観光を盛り上げるためにさらに努力します。ムスリム観光は世界のツーリズムの12%を占めようとしています」と、ウナル観光相は言いました。「わが国を訪れるムスリム・ツーリストの数は、2015年、760万人を超え、前年に比して30%増えました。この数字はもっと増やせるでしょう」

2015年、世界中で12億人の人々が旅行をし、ツーリズムはいまや1兆2000億の市場になっていると、ウナル観光相は言いました。2015年、世界を旅したムスリム・ツーリストの数は1億1700万人で、これは全ツーリズムの10%に近いと言えます。ハラル観光協議会のプレス・リリースによると、ムスリム・ツーリズムは2020年までに1億6800万に成長し、市場の11%になり、市場価値は2000億ドルを超えるそうです。

トルコは、共和国100周年の2023年までに、5000万のツーリストを迎え、500億ドルの観光収入を得たいと思っていると、ウナル観光相は言いました。「世界ツーリズム機構のデータによると、2030年までに、文化、アート、歴史、宗教を目的に旅をする人の数が増えるでしょう」

2014年に初の会合を開いたハラル観光協議会は、今年は5月の3~5日に会合を行いましたが、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イラン、クロアチア、シンガポール、イギリス、アメリカ、マレーシヤ、インドネシア、南アフリカ、クエート、カタールなど30か国の代表のほか、110人のバイヤーも出席しました。


   「ときどきダイアリー」へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする