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トルコはシリア人スタッフによる移民保健センターを建設する

2016年05月01日 | 国内
5月2日 トルコ保健省は、2万人以上の難民が住む多くの県に、シリア人医療プロが働く移民保健センターの建設を計画しています。

 Hurriyet

保健省次官エユップ・ギュミュシュ教授は、Hurriyet紙に、「現在ある家族保健センターと病院は、現在の人口の必要に合わせつくられていますが、この2.3年のシリア難民の流入で、医療施設は不足状態にあると判断しました」と説明しました。

「キリス県には地元住民とほぼ同数の難民が住んでいます。とくに、キリス県、アンテプ県、マラシュ県、ウルファ県が問題だと思います」と、ギュミュシュ次官は言いました。「人口膨張のための保険センター新設は、移民人口が2万を超した都市には必要です」

「まず、40の保健センターを建てます。これらのセンターが判断して、患者を病院へ送ります」と彼は言い、このプランの目的は、国立病院へ来る患者数を減らすことにあると言いました。次の段階で、移民に健康ケアを提供する小病院の建設を考えているそうです。

「これらの施設では、シリア人の医師と看護師を雇用します。保健省はこれらのセンターや病院で雇用するシリア人医師550人とシリア人看護師300人の適性を査定しています。アラビア語は重要不可欠です」
220万人のシリア難民が、より安定した、より豊かな暮らしができるように、トルコ政府は1月15日の官報で、シリア難民の労働許可を認めると発表しています。


ビジネスウーマンたちがテロ犠牲者家族のために200万リラを集めた

トルコ・ビジネスウイメン協会(TIKAD)は募金イベントを主催し、テロで愛する者を失った犠牲者の家族のために、200万リラを集めました。

 Hurriyet
エルドアン大統領夫人エミネさん(右端)とダウトオール首相夫人サレさん(左から2人目)も、イベントに参加しました。


エルドアン大統領夫人エミネ・エルドアンさんは、4月29日、イスタンブルで開かれたイベントでスピーチし、この35年間で、4万人の人々がPKKのテロ攻撃によってなくなっていると語りました。

「私たちがなにをしても、ご家族は愛する者を取り返すことはできません。でも、私たちは犠牲者のご家族の痛みを少しだけ癒し、また、子供たちによりよい未来を用意することはできるかもしれません」と、エルドアン夫人は言いました。「みんなで力を合わせて、テロの犠牲者のご家族のために、“TIKAD愛の道キャンペーン”に寄付いたしましょう」

「わが国はテロと戦うために、あらゆることをしています。神の御意志によって、道はもう終わりに来ています。テロは自らの闇の中に消えていくでしょう」と夫人は言いました。1980年代中頃から、トルコとPKKは戦闘をつづけてきましたが、その後、2年余の休戦と解決へのプロセスが始まりました。しかし、2015年7月からまた、トルコとPKKの武力衝突は再発しました。

ダウトオール大統領夫人サレ・ダウトオールさんも発言しました。「私たちはテロの権利を認める理由も、テロリストを無罪とするケースも、あり得ないと思っています。私たちはテロは人道に対する犯罪だと主張します」
TIKADのニリュフェル・ブルト会長は、「トルコ市民として、テロに無関心ではいられません。最近、世界中で戦争が起こっているのは、人々が愛する者を失ったためです」と語りました。


トルコ軍大尉が、作戦中、PKKに狙撃されて死亡

4月30日朝、南東部マルディン県ヌサイビン地区の作戦中、トルコ軍大尉がクルド労働者党(PKK)に突然、狙撃され死亡しました。夜間外出禁止令が終った3月14日から、トルコ軍はいまもヌサイビンで作戦をつづけています。

 Hurriyet
北イラクのPKKの拠点を空爆するトルコ軍機


PKKが埋めた地雷をトルコ兵士の1団が除去する作業していたとき、アルペル・カレム大尉は突然、狙撃され、病院へ運ばれましたが死去しました。この地区では、装甲車に乗った兵士2人がロケット弾攻撃を受け、負傷しました。4月30日の時点で、戦闘はまだつづいています。

軍の発表によると、4月30日、トルコの戦闘機が北イラクのPKKの拠点を破壊しました。4機のF-16,14機のF-4ジェット機が、午後23時から午前1時40分まで、カンディル、ハックルク、アヴァシンを爆撃しました。また、2機のF-4戦闘機がトルコ南東部シュルナク県ギュムネイジャム地方のテロリストPKKの基地を空爆しました。


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