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「大統領侮辱による告発は反対者を黙らせるのが目的」パムク氏

2016年05月04日 | 
5月4日 「政府は、エルドアン大統領を侮辱したという告発は、反対者を脅し、異議を唱える者を黙らせるのに利用している。ヨーロッパのリーダーたちは、言論の自由について、トルコ政府とのラインをより強固にしなければならない」と、5月3日、ノーベル賞受賞作家オルハン・パムクは言いました。

 Hurriyet
作家・コラムニスト・学者のムラト・ベルゲ氏(右)とノーベル賞作家オルハン・パムク氏。5月3日、ベルゲ氏が裁判所を出たところ。


エルドアン首相が大統領になった2014年以来、検察は、ジャーナリスト、漫画家、ティーンエイジャーら、エルドアン大統領を侮辱した人々1800人以上を告発しています。最近はドイツの風刺家がドイツのテレビでエルドアン大統領を嘲笑したため、起訴に追い込まれています。

パムク氏の友人で作家・学者のムラト・ベルゲ氏は、新聞のコラムでエルドアン大統領を侮辱したとして起訴され、イスタンブル裁判所で審問を受けましたが、その後、パムク氏はロイターの取材に、ヨーロッパのリーダーたちはトルコの表現の自由にもっと注意を向ける必要があると言いました。

「ベルゲ氏は大統領を侮辱してはいない。告発は単に政治的反対派を黙らせるためだ。人々は告発を恐れ、トルコはだれも政府を批判しない国になってしまう」と、パムク氏はロイターに語りました。

パムク氏(64)自身も10年前、アルメニア人とクルド人に関する発言のために、“トルコ人であること”を侮辱したとして起訴されました。「エルドアン大統領は、権力を分割しない新しい社会をつくると決めている」と、ベルゲ氏は裁判所の外で言いました。ベルゲ氏は告発内容を否定し、9月2日、彼の裁判は延期されました。

欧州理事会議長で、元ポーランド首相のドナルド・トゥスク氏も、1980年代、ポーランド共産党政府に反対して収監されていましたが、先月「エルドアン大統領は批判に対して、もっと気にせずにいることが必要だ」と言いました。

「私はEUのリーダーたちとトルコのリーダーたちが手を握り、自由に話しあえるようになるるよう願っています」とパムク氏は言いました。


南東部でPKKの車爆発攻撃で、トルコ兵士1人死亡、10人負傷

5月4日、南東部マルディン県で、クルド労働者党(PKK)の爆弾攻撃で、兵士1人死亡、10人が負傷しました。

 Hurriyet

午前1時頃、PKK戦闘員が、マルディンのゲリク地区とシャンルウルファのヴィランシェヒルの間の「ユチヨル憲兵隊駐屯所」を爆弾を積んだ車で攻撃し、兵士1人を死亡、10人を負傷させました。消防隊と医療チーム、救助隊が現場に駆けつけました。負傷者の中の2人は重態で病院に運ばれました。

駐屯所に近いコワル村の何軒かの家も、爆発で損壊しました。攻撃後、治安部隊は大規模な捜索作戦を開始、作戦中は道路も閉鎖されました。


“ハラル・ミート”に混入された豚肉を見つけるテスト法が開発された

ムスリムは豚肉を食べないのはご存じの通り。ムスリムが食べてOKの食品が「ハラル」です。でも、「ハラル・ミート」と書いてあっても、ほんとに豚肉が入っていないか、敬虔なムスリムは気になるようです。

 Hurriyet

これを解決すべく開発されたのが、豚肉検出テスト。お肉の切れ端を液体に浸すだけで、豚肉が混入されているか否か判定できるのだそうです。「トルコ科学技術研究協議会(TUBITAK)マルマラ研究センター(MAM)」が2年半の歳月を費やし、12万5000ドルを投じて開発しました。

このプロジェクトのコーディネーターはメディハ・エスラ・ヤイラ博士。テストはほんとに簡単。肉切れを液体に浸して、液体中にテスト棒を入れ、液体中の蛋白質を調べます。所要時間5分。テスト棒は10リラ以下の値段になると、ヤイラ博士は言いました。

「ハラルと書いてあっても、ハラルでない食品は外国にもあります。このテストの目的は、混入された豚肉だけでなく、ラムや子牛と言って売っている馬やロバの肉も見つけ出すことにあります」


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