夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

episode 8.5 (ネタバレしています)

2016-11-06 00:26:49 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯

episode8 の後編を読みました。
タイトルどおり、たくさんネタバレしておりますので、ご注意くださいませ。
それとけっこう過激?なことも書いたので、無条件に『ベルサイユのばら』なら何でもだーいすき!という方は、回れ右してくださいませ m(_ _)m


前編には、オスカルさま(とアンドレ)は少し登場しましたが、後編は 7月14日 以後の話なので、オスカルさまは影も形もありません。

また前編では、理○子先生の絵のタッチが、だんだん描き慣れてきたなぁと感じたのでしたが、後編はまた作画が乱れてきている感じがしました。ロザリーの金髪線などは以前より密になってはいるし、ここぞ!というアントワネットのドレス姿はかなり丁寧なのですけれどね……全体的にみるとね……うーん……


さて後編は……

コンシェルジェリー牢獄に囚われたアントワネットが差し入れにと望んだブレゲの時計。
革命委員会はそれを手に入れようとブレゲの工房に踏み込みますが、ブレゲは国外に逃れた後で、時計は手に入りませんでした。
ブレゲに国外退去を勧めたのは、ジャン・ポール・マラー。(浴槽で殺された事で有名な革命家ですね。前編でブレゲの友人としては登場していましたが、後編では名前が1回出てくるだけ。)
ある日、ジャルジェ将軍がアントワネットに逃亡を勧めに、密かにコンシェルジェリーを訪れます。アントワネットは子供たちを置いてひとり逃げるわけにはいかないと拒否します。(ここは本編にありますね。)
そこでの帰り際、アントワネットの世話をしているロザリーはジャルジェ将軍に、どこかにブレゲの時計はないだろうか?と訊ねます。
ジャルジェ将軍は、結婚40周年の記念に妻に贈ったブレゲの時計がある(これは前編にあったエピソードです。)、それはもう妻の遺品となってしまったが、それをアントワネットのもとに届けさせようと、ロザリーに言います。
そしてそのブレゲの時計はアントワネットに届けられ、アントワネットは時計のコチコチコチコチ…という優しい音を耳元で聞きながら、残された時を過ごすのでした。
アントワネットの願いはただひとつ。
「わたくしの名は歴史に残るのです……!(中略)歴史という偉大な裁判官にこたえるためにも… わたくしは立派に死を迎えねばならないのです…!」( ← 本文より引用 )
そしてアントワネットの処刑。
ロザリーはアントワネットの遺品をジャルジェ将軍のもとに届けにいきます。
一方、ブレゲは、かつてアントワネットから注文された時計の製作を忘れることはなく、ついに1802年に時計は完成し、「マリー・アントワネット NO.160」と名づけられたのでした。



前編のネタバレを簡単に書きすぎたために、後編では( )内で説明する部分が多くなってしまいました m(_ _)m

前編と後編を読んで、とにかく誰も傷つけることがないストーリーだったのはホッとしました。
今の理○子先生が、『ベルばら』のメインキャストの心情に深入りすると、オスカル編のようにとんでもない方向に迷走したり、ジェローデル編のように「キャラクターが微妙に違う!こんなジェロはわたしの好きなジェロではない(涙)」になってしまうので、今回も戦々恐々だったのですよ〜。
しかし、今回は至極真っ当に、アントワネットの「フランスの王妃であった自分は立派に死ななくてはならない」に焦点を合わせたストーリーだったので、平板な感じではありましたが、心の中は平和でよかったです。
マリー・アントワネットがブレゲという時計師に最高かつ最先端の時計の製作を依頼し、それはアントワネットの死後に出来あがった、というのは史実です。

前編で、伏線かな?と思った部分がなんでもない事だったりして肩透かしだったり、アントワネットからみた7月14日のオスカルを描いてほしかったかなという思いもありますが……(それをやると、また迷走しますね、きっと。!(◎_◎;))

これで、episode がすべて終了だといいな。

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6 コメント

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Unknown ()
2016-11-07 19:01:29
桜さま

episode8 の後編のご感想をありがとうございます。
もはや購買気力を失ったけど、
や~っぱり内容は知りたい私にとっては、
とってもありがたいです。
なるほど~^^
某所で開催しているアントワネット展の為の
お話しかなっと、ちょっと思ったりしました^^;
ほんと、これで終了だったらいいですね。
返信する
お役に立ててよかったです。 ()
2016-11-07 23:08:07
翠さま
コメントありがとうございます。
こんなネタバレがお役に立てたなら幸いです ( ̄▽ ̄)
雑誌を買ってまでは読まないけれど…気になりますものね〜。
でも、本編では、アントワネットはコンシェルジュリに移された時に、懐中時計を一個持っていたのよね、確か。
それがごく普通のブレゲの時計だったかもしれないけれど……
だから今回の episode は、本編と矛盾しているわけで……(・・;)
矛盾といえば、今までの episode は、心情的な面では全部、本編と矛盾してるけれどね〜。
理◯子先生が、あと描きたいことって、残っているのかしら?

某所の「マリー・アントワネット展」と『ベルサイユのばら』は特に関係はないみたいです。
ヴェルサイユ宮殿が公式に監修して、惣領冬実先生が描かれた「マリー・アントワネット」という漫画があって、最近、単行本にもなりました。
今度はそれを読んでみるつもりです。
『ベルサイユのばら』はツヴァイクの「マリー・アントワネット」を下敷きにして描かれていますよね。70年代では、あれが日本で手に入る最高の史料だったのよね。あのときの理◯子先生はがんばった!
で、惣領先生の方は、最新の歴史研究をもとにして描かれているので、ルイ16世とアントワネットのイメージが、良い意味で変わっているみたいです。
返信する
アントワネットはもっと描きたかったと思います (ねむり猫)
2016-11-09 20:53:05
桜さま

2号連続は体力的にキツそうで、後編はデッサンが崩れていましたね。

本編では懐中時計をコンシェルジュリーの看守に申告しているので
ブレゲの時計のエピは後付でしょうが、エピ8は原作の補強として受け入れられる代物でした。

安達正勝氏がアントワネットを「革命と対決した王妃」と解釈する様に、「男にならねば」「革命なんか認めない」というのが革命勃発後のアントワネットの一貫したスタンスだったかもしれません。
その辺りをしっかり描き込めたら、男装はしていなくてもオスカル顔負けの強い女というイメージが強くなったかもしれません。
エピ8の後半のアントワネットの絵柄は男前ですよね。連載当時より目を小さく、ラフに描いているせいもありますが、特に法廷に立つ横顔は白髪・縦ロールのオスカルみたいじゃないですか。
「自分の名は歴史に残る」ということは王冠・王権に拘ったということですよね。

「ベルサイユのばら」のばらは単数でアントワネットのことですから、あのペースならMC16巻分の紙面が必要だったということになりますよね。
一方、連載成功の切札として登場させたオスカルですが、このキャラが居なければツヴァイクの少女漫画化で終わり、少なくとも私はファンにならなかったでしょう。
皮肉なものです。

上記の安達氏はツヴァイクを批判しています。
ルイ16世を持ち上げ、フェルゼンを「悪しき助言者」と言っています。
御大はルイ16世はお気に入りキャラとしてkidsでもよく登場させていましたが、プティフィスによる伝記を読まれているかどうかは疑問です。


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不勉強ですみませんm(__)m ()
2016-11-10 18:59:23
ねむり猫さま

こちらにも詳しくコメントをいただきまして、どうもありがとうございます。

ねむり猫さまは、読書家でいらっしゃるのですね。
私はご紹介くださっている安藤氏の著作は全く読んでいなくて、ねむり猫さまのコメントを読みながら、教えていただくことばかり、と感嘆しています。

ツヴァイクについては、今は歴史認識が間違っていたりして、史料としてはもう役立たないのかもしれませんね。
でもツヴァイクの「マリー・アントワネット」は『ベルサイユのばら』の下敷きになった本なのね、ということで、その昔面白く読みました。
だから読み物としては、私にとっては今でも名作です。
返信する
ご参考 (ねむり猫)
2016-11-10 22:03:18
いえいえ、読書家の内に入らないです。最近は老眼の進行で紙ベースでの読み書きが疲れます。

安達氏のアントワネットの伝記はこちらです。

マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃 (中公新書) 新書 – 2014/9/24
安達 正勝 (著)

プティフィスのルイ16世伝はウゲッとなるほど長いので、
こちらをお勧めします。
ルイ16世(ガリマール新評伝シリーズ 世界の傑物 3) (ガリマール新評伝シリーズ―世界の傑物) 単行本 – 2010/6/22
ベルナール ヴァンサン (著), 神田 順子 (翻訳)

両方共、自治体の図書館にあると思います。

50年も経てば歴史研究も進むものなのですね。
我らがオスカルが架空の人物で良かったです。

独立戦争に参加していながら、アントワネットに「革命と妥協」を促せなかったフェルゼンって何なの!?と思う様になりました。個人的には「フェルゼン?誰それ?」「オスカルを振った男ね」と愛着のない人物ですが、自分の行動が実質的にアントワネットを断頭台に近づけてしまうということに気付けなかったのかなぁ…(*´ω`)
返信する
Re:ご参考 ()
2016-11-11 20:29:31
ねむり猫さま

ご丁寧に著書のご紹介をありがとうございます m(_ _)m

読みたい本たちがたまっていますので、読めるのはいつになるかわかりませんが、心に留めておきますね!

最近は、フランス革命期のいろいろな人物にスポットを当てた書籍が、たくさん出ていますね。
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