夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『仮面のロマネスク』 in 仙台

2016-09-18 10:52:02 | 宝塚観劇つれづれ

花組の全ツを仙台で観てきました。

さて、4年ぶりの『仮面のロマネスク』。
観ながら、?だったのは、「いったい誰に感情移入したらいいのかしら?」ということでした。
4年前は、祐飛さんの退団がすでに決まっていて、場所も中日劇場で、今思い返すに、気分がひたすら high だったのね〜。“ 感情移入 ” など考えもせずに、祐飛さんだけを見つめていましたから ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 文系だけれど理論派の祐飛さんにヴァルモンは嵌まり役でしたしね。(と、贔屓目満開で、信じている (^O^) )

で、今回の花組。
やはり誰にも、感情移入出来ないままに観ていました。
圧巻の場面は、真紅のドレスのメルトゥイユ夫人と純白のドレスのトゥールベル夫人が、ヴァルモンをはさんで踊り、その結末が……という心理的なかけひきの場面でしょうか?
それとラスト。正装してヴァルモンを待っていたメルトゥイユ夫人の「楽しかったわ」というひと言が、このふたりのすべてを表しているようで、すごく好きです。

みりおくんのヴァルモン子爵。嵌まり役ではないのでしょうが、がんばっていました。みりおくんが黒い役をすると、後ろに好青年がどうしても透けてみえるのですよね……でも、最後に青の軍服でメルトゥイユ夫人と踊るあたりは、ヴァルモンの本当の心情、ーー子爵家を立て直すために社交界でうまく立ち回らなくてはならなかったけれど、本当の彼はそういうことは得意ではなかった ーーが見えて、いいな、と思いました。

メルトゥイユ夫人の花乃まりあさんは嵌まり役。退団する彼女のためにこの演目にしたのかしらね〜 (・・?) 花乃さんは野々すみ花ちゃんが大好きなのですよね?の、せいか、セリフの言い方がすみ花ちゃんに似ていて、懐かしかったです。

トゥールベル夫人は仙名彩世ちゃん。貞淑な人妻が似合っていましたし、歌もうまいしなのですが……うーん、ヴァルモンを惹きつける 何か が足りない? この役はメルトゥイユ夫人よりも難しい役のような気がします。宙組の藤咲えりちゃんは まだ世間を何も知らないうぶな人妻 というアプローチでしたが、苦戦していましたよね。

セシルの音くり寿ちゃんは可愛かったです。パッと目をひく華が出てくるといいですね。学年的には95期のトップの相手役になるのかな?

セシルの婚約者のジェルクール将軍がちなつちゃん。髭をつけた大人の役。ちなつちゃんは大好きだけれど、今回は髪型がワタシ的には今ひとつでした。すみません (汗)全ツだと髪型に凝ることが出来にくいよね。愛人の腕を組んでサロンに現れるジェルクールですが……ヴァルモンとダンスニーがセシルを巡って決闘騒ぎを起こしたことをどう思っているのでしょう? セシルと婚約を破棄するかな? それとも 家同士の結婚 ということで強引にセシルをものにするかな? ジェルクールは軍人としては優秀なのでしょうが、男としてはしたたかで冷たい面があるような。そんな雰囲気が垣間見える、ちなつちゃんのジェルクールでした。

ダンスニーのキキちゃんは嵌まり役。宙組ではみっちゃんの役でしたが、上手かったけれど嵌まり役ではなかったのですよね。この物語の中で、一服の清涼剤のような爽やかさんでした。花組は、みりおくんとキキちゃんの持ち味が似通っているのが、残念だなぁと思います。( ← あくまで私見です。)

そのほか、下級生にまでセリフがあって、みんな楽しそうに演じていて良かったです。
じゅりあ様はさすがに綺麗。

全ツはあと1週間くらいかな?
千秋楽まで、出演者・スタッフ全員が無事に過ごせますように!

ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー

物語の場所がパリとローズモンド夫人の領地?を行ったり来たりするので、長い時間の物語のような気になりますが、実際は、1830年の初夏の短い時間の物語なのね。(これは原作とは違う時代設定。)
そしてパリは7月革命へと突入し、シャルル10世(アルトワ伯爵)が退位して、オルレアン家のルイ・フィリップが即位して、フランスは立憲君主制に移行していきます。
7月革命を描いた有名な絵画が、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」。
因みにミュージカルの『レ・ミゼラブル』で学生たちがバリケードを築いて革命を起こそうとがんばっているのは、この2年後の 6月暴動 だそうで、これはすぐに鎮圧されたそうです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイ ラブ アインシュタイン ... | トップ | 『 エリザベート 宙組 』(3) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宝塚観劇つれづれ」カテゴリの最新記事