世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

8月14日③

2005年08月18日 22時01分52秒 | Weblog
チューハイを買い、堤防で一杯。
だんだん日が落ちていくにつれて「明日の今頃は、この町にバイバイしているんだな」と思うと急に寂しくなった。
また来ればいいんだよ、と母は慰めるのだが、やはりこの町は遠い。
来年、再び来るまでまた嫌なことがたくさんあるに違いない…。嗚呼、嫌だ嫌だ。今が永遠に化けてくれないだろうか…。
ほろ酔いでホテルに。
寛いでいた。

頭に手を乗せると…何やら変な感触が指を伝う。
…虫だ…。
ぎょえ~!
振り払われた虫は床で緑黒く光っている。…でも殺せなかった。
この町に生まれ育った命だもの。
そっと窓を開け、逃がしてやった。
ブーンと一瞬音がして、彼は去っていった。闇に溶けるように…。

それにしても、どこから付いてきたのだろうか。
私の頭上は居心地良かったのかな。
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