世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ワレ奇襲ニ成功ス

2006年01月29日 23時57分23秒 | Weblog
昨夜も芋子と遅くまでお喋りした。
この子と、こんな風に仲良くなったのは、たぶん私の大学受験、芋子の高校受験が重なった96年の今ぐらいの時期。
それまでは喧嘩が絶えない姉妹であった。

一緒に県立図書館へ行ったり、
茶の間で一緒に勉強し、「寝るなぁ!寝たら死ぬぞぉ!」と、お互い励まし合ったりしていた。
桜の季節を迎える頃には、姉妹というより親友になっていた。

夜のお喋りは、底なし沼を思わせるほど、ズルズル途切れない。
大人になるにつれて、互いに抱える問題が切実で重くなっていることを二人とも感じている。

「じゃ、おやすみ」
互いの部屋に分散して布団に入る…。

「ね、眠れない…。」
昼ぎまで寝ていたのだから仕方がない。
生憎、マイスリーを持参するのを忘れてしまっていた。
携帯をいじったり、読書をしてみたが、睡魔は一向に訪れない。


「仕方あるまい」
私は真珠湾攻撃を決定した山本五十六さながら、母の寝室に向かった。
母は更年期障害で不眠症を患っており、長年ハルシオンを処方されている。

「攻撃物、ワレ発見セリ」
私は真珠湾上空にさしかかった零戦さながら、「ぐぁぁ~ご」と鼾を鳴らしている母の枕元にブゥーンと降下し、あっという間にハルシオンをせしめて撃沈した。
トラトラトラ、である。

(余談だが、真珠湾奇襲の際に「ワレ奇襲ニ成功ス」の暗号が何故「トラトラトラ」だったのか、ずっと疑問である。
虎だったから良かったものの、イボイノシシやテナガザルだったら、恥ずかしくて日本史の教科書に載せられなかっただろう。)

無事ハルシオンをゲットし、入眠できた。
効き目は、抜群。
「すっこ~んっ」と、眠りに陥った。
ママ、ごめんね!

そして、良いコのみんなは、真似しちゃダメだよう!!
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4 コメント

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一説によれば (ゆざわちゃん)
2006-02-01 18:36:02
「ト・ラ」は「突撃(せよ)」「雷撃機」の暗号電文という話がありますよ。雷撃機は魚雷を積んだ飛行機で、船を倒すための飛行機ですね。第一波で爆撃を加えて応戦する力を削いで、第二波で雷撃を加えるということをしたのだと思います。たぶんこんな説だった気がしますが、詳しいことは分かりませぬ。
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待ってました★ (亮子&吉熊)
2006-02-02 00:30:24
ゆざわちゃん殿



待ってました!!ゆざわ先生。さすがですね★

暗号電文だったのですね…。

動物の虎さんしか思い浮かびませんでした。

長年の謎が解けました。



ありがとうございます。

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暗号といえば (ゆざわちゃん)
2006-02-03 18:31:25
「マリコ」という暗号はご存知で?これも戦争の頃に使われていた暗号で、寺崎英成という在米の一等書記官の娘の名前を暗号として使っていたんです。例えば「マリコは病気だ」は「米側態度は良くない」という意味だったみたいで、開戦前夜の日米交渉の様子を本国に伝える時に使われていたみたいです。柳田邦男『マリコ』に詳しいので、暇すぎで、どうしようもない時、興味があったらご一読くださいまし。
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マリコ (亮子&吉熊)
2006-02-04 00:22:57
ゆざわちゃん殿



「マリコ」存じ上げませんでした。

暗号って面白いですね。

第三者が聞いたら「は?」と思わせるものではないと役に立たないことは重々承知なのですが。

笑ってしまいます。



そろそろ、林真理子の作品を読み終えますので、柳田邦男氏の『マリコ』、読んでみますね。面白そう。



レクチャー、ありがとうございます。
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