世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

また会う日まで

2007年10月17日 23時48分12秒 | Weblog
「人間は一人で生まれて、一人で死んでいくの」

「下妻物語」の桃子のその言葉を何より信じている私。

だから、なんてことないって思っていた。
…2日前、マイミクの某氏が「48時間後にmixiを退会する」って宣言していたことを。

彼は高校時代の同級生。
高校を卒業して年に1回、大学を卒業してからは2度ほど飲み会や同窓会で再会したっけ。

ストイックで秀逸な彼の日記は、大体深夜に更新されていた。
眠れない夜、吉熊と一緒に携帯電話にて彼の文章に触れるのが日課だった。

たまにラーメン屋さんのレポがあったりして、それを読んで、深夜なのに食欲がモリモリ出てきてしまい大変困ったこともあった。
「明日の夕御飯は絶対にラーメンにしよっと」…鳴る腹を嗜めて眠りに落ちたこともあった。

私のみならず、多くの人々を楽しませていたに違いない彼の日記。
なのに、退会するだなんて勿体無い。
この2日間、思う存分、彼の日記を読み直した。
私の記憶に留めておきたかった。
あんな凄い文章、私には書けないから。

勿体無いと思う反面、本人が退会するって決意したのならば、仕方がないという諦めもあった。
「うっそぴょ~ん」と自身の発言をいつか撤回するんでは?という期待も持ち合わせながら…。

「人間は一人で生まれて、一人で死んでいくの」

そう思っていたはずである。私。
彼とはリアルでも会えるし。

なのに。なぜ?


泣くんだ?私。


「ターミネーター2」を初めて観た時より泣いているぞ?


思えば2年間、ほぼ毎日接していた彼の文章。
私の支えであった。
美しい文章でしたためられた日記のバックグランドに存在する彼の安否、地元の四季の移ろい、そういうものが突然私の前から失われるのである。
やっぱり、寂しいではないか。

人間は一人で生まれて、一人で死んでいく…その言葉はいまだに私の理想的な生き方だ。
孤高の精神に憧れる気持ちは、「下妻物語」を初めて読んだ時から頑として変わらない。

だが、しかし。

狛犬の「あ」から「ん」を歩くの間、つまり生死の間で出会った人や文章や音楽に愛着を持つことまで否定することはないんじゃなかろうか。
…「人生ソロ活動」というコミュに入っていながら、本当のソロ活動者にはなれない私である。

なんだか、泣いてばっかり。
もっとクールに生きられないものかのう。

某氏、こんな私を2年間もマイミクにしてくれていて、どうもありがとう。
あなたの日記は私と吉熊のココロの中に息づいています。

また会う日まで。





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