世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

明晰な理性を保ったまま世界に対峙するときに現れる不合理性

2011年11月22日 22時53分46秒 | Weblog
今日も一日中、商品部で新店準備。
昨日は棚卸。
今日はプライス付け。
引き続き、楽 し い 。
こんなんで給料もらっちゃっていいの?っていうぐらいの楽しさである。

4人(店舗運営部2人、人事部女子1人、私)で、ひたすらプライス付け。
今日、夢に出てきそう…。

休憩時間は運営部のT係長が所持するiPhone4SでYoutube鑑賞会。
ぽぽぽぽーんの「天国と地獄」バージョンにみんなで爆笑。マンボウ連呼タイム。

天国と地獄がポポポポーン【音系】
http://www.youtube.com/watch?v=8BsteSLdl7o


たまに商品部の次長が様子を見にやってきた。
「お!進んでるね!」

次長は地味で柔和で童顔な殿方である。
そんな彼がかつてBOØWYのファンだったということは風の噂で訊いたことがある。

「次長、BOØWYがお好きだって、本当ですか?」
と、訊いてみた。
こんな機会がないと彼とは個人的に話せなかったから。

「え!?なんで知ってるの?」
と、次長はびっくりしていた。
そしてその驚いた表情はニヤニヤ顔へと変貌していった。

彼のBOØWY好きは本当で、中でも氷室京介の大ファンだったらしい。
「氷室京介」が「氷室狂介」だったということを意気揚々と語り始めた。
そんな彼はBOØWYのライブ…渋谷公会堂、東京ドームは足しげく行ったそうだ。

あと、BUCK-TICKも好きとのこと。
「ボーカルの櫻井さん、良いですよね」
と言ったら、彼は大興奮。

大人しそうなのに、彼は相当ロックな次長だったんである!

もう彼は自分の部署に帰らなくてはいけないのに、
「なんかここ居心地がいいから」
と言って新店準備室から離れる気配もなく、ずっと佇んでてはBOØWYとBUCK-TICKの話を語っていた。

普段、滅多に話さない人と話せると得した気分になる。
しかも、仕事には無関係の音楽の話などは尚更面白く感じる。
その人の新たな一面を発見できた気がするからだ。

私の新店準備のお手伝いはこれが初めてではない。
9月も同じような作業を手伝った。
その時、次長がカミュの「明晰な理性を保ったまま世界に対峙するときに現れる不合理性」を教えてくれ、その話がとても印象的だった。

棚卸やひたすらプライス付けのときにカミュのその文言を思い出すと、不条理な運命を目をそむけず見つめ続ける態度が「反抗」であり、そして人間性を脅かすものに対する反抗の態度が人々の間で連帯を生むということを彼は悟るのらしいのだ。

「あの本、カミュの『不条理』っていうんだけど、ブックオフで100円ぐらいで売ってるから買って読んだらいいよ。100円で人生観が変わるよ。カミュの『異邦人』よりお薦めだよ」
と薦めてくれた。そして自席へ戻る気配もなく、再び商品陳列を手伝い始めた。


T係長の「亮子ちゃん、次はこれやってくれる?」という指示もお姉さんみたくて助かったし、普段は真面目で大人しい人事部女子N子ちゃんの人懐っこい一面も可愛いかった。

新店が出店する度に、こんな労力が使われていたなんて。勉強になった。

みんなで協力し合い、一つの目標に突き進んだこの2日間。
お祭りのようなテンション。とても充実した良い2日間だった。

最後は少し寂しくなってしまった。
またやりたいな。

…しかし、やはり疲れたらしく、残業後の図書館では寝てしまった…。


今日の後半は、氷室京介の「KISS ME」が脳内を占拠。
中学3年生の3学期の時に流行っていた。懐かしい!





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