世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ボストン美術館展 日本美術の至宝

2012年06月03日 22時47分18秒 | Weblog
東京国立博物館にて開催されているボストン美術館展に行ってきた。
前々から行きたかったのだが、なかなか行けず、終了一週間前に滑り込みセーフ。他の客もそんな感じで、館内は芋洗い状態。私が行った1時間前は入場規制があったほど。






海を渡って、里帰りをした美術品の数々。
しかし、こんなにも笑えた美術鑑賞は初めてだった。



「吉備大臣入唐絵巻」
これ、長蛇の列だった。
真面目な作品だと思っていたのだが、もうね、笑いを堪えるのが辛いぐらい面白かった。
吉備真備といえば遣唐使。そんな彼が唐で幽閉された様子が描かれたものなのだが、数々の困難を超能力で乗り越えるというユーモアたっぷりのものである。座りながら空を飛ぶ吉備真備の姿が某宗教団体の尊師と重なってしまった。修行?解脱?浮遊?
なんとも。空飛ぶスーパー外交員・吉備真備。
漫画ちっくな表情がこれまたカワユス。隣の女子も笑っていた。

ぴゅーっ!!




「虎渓三笑図屏風」(曽我蕭白)
おっさん3人が話に夢中になってしまい、俗世に通ずるとして渡らぬと決めた橋を渡ったあとに笑いあっている作品。見ている私もついつられ笑いをしてしまうぐらい素敵な作品。気に入って絵はがきを購入した。







左の人「やっちまったな!」
中の人「な?」
右の人「ぎゃはは~」




「雲龍図」(曽我蕭白)
この龍の愛くるしさに胸きゅん。日本昔ばなしのオープニングかよ!?坊や~♪かよ!?しかもでかい。リアルで今にも絵から飛び出してきそうな迫力だった。




同じく曽我蕭白
「商山四皓図屏風」

右側の人。
超おもろいんだけど!中学時代、友人わかめちゃんがクラスメイトのタムラ君を描いた絵そっくり!




「松に麝香猫図屏風」(狩野雅楽助)
猫!しかも超ぶさかわいい!
草花の手法はやはり狩野派。
この清らかな感じが好き。





「鸚鵡」(伊藤若冲)
この羽の精緻な表現方法にまず目を奪われた。ふわふわとした羽毛に手を埋めたくなる。
伊藤若冲の作品を意識して観たのは恐らく初めて。






これらの作品はまたボストンに帰ってしまう。
もう二度と会えないと思うと寂しくなる。
そのぐらい大満足な展覧会であった。


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3 コメント

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日本の至宝 (sakurayouko)
2012-06-04 06:12:20
先週私も観たけれど、亮子さんのブログで

また思い出して余韻に浸りました。

またボストンから、お里帰りをしてくれれば

いいね。

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うわ~ (tama)
2012-06-04 08:00:47
ユーモラスな作品おおいんですねー!
知らなかった~

ほんと、これ、笑いこらえるの大変だろうな~(爆)

しかも亮子さんの解説つきだと、さらに楽しい
(^^)

ボストン美術館展、幽体離脱で行ってきた気分に
なれました~~(笑)

いや、まじ、座って空飛んでる遣唐使、たまらん!
タムラくんも、たまらん!(爆)



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笑える至宝 (亮子&吉熊)
2012-06-04 23:14:07
sakurayouko殿

これは本当に良い展覧会だったよね。
3本の指に入るぐらい感動した。
そして笑えた!!
並んだ甲斐があったよ~。

また日本に里帰りしてくれればいいよね。




tama殿

今回は当たりでした。

>ほんと、これ、笑いこらえるの大変だろうな~(爆)

腸が捩れるかと思うぐらい、笑いをこらえるのが大変でした(笑)。
漫画ちっくな作品が多かったように思います。


>ボストン美術館展、幽体離脱で行ってきた気分になれました~~(笑)

よかったです!
もっとご紹介したい作品がたくさんあったのですが、取り急ぎ。


>いや、まじ、座って空飛んでる遣唐使、たまらん!

並んだ甲斐がありました。
胡坐姿でぴゅー!ですからね。
たまりません!


>タムラくんも、たまらん!(爆)

タムラくん!
あの絵のまんまです。

柔道部で、坊主で太っていて、女子からは「タムー」と呼ばれ、それに応えるべく手を振る気持ちの良い男子でした。
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