サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

リッピ辞任

2019-11-16 08:17:30 | 日記
中国代表のリッピ監督が辞任した。まだWC2次予選も途中なのに突破できないと早くも降参。26億円の年棒をもらいすぎと感じたのかその責任をを取った。しかし中国が弱いのは監督だけの問題ではない。だいたい26億円もはらえばモリーニョやペップだって連れてこれる。どんな名将が来ても何をしてもだめなものはだめ。



中国がWCに出たのは2002年の一回のみ。日韓が開催国で予選に参加しなかったのでそのスキで予選を突破できたといえる。しかし2002年のアジア枠は2.5だけで、サウジと中国が2枠を取った。イランが大陸間プレーオフに回りアイルランドに負けた。


中国の最終予選の組はウズベク、カタール、UAE,オマーンと強敵ばかりだったが、中国は6勝1敗1分でぶっちぎりで1位通過。この時は強かったのだ。当時の監督は今やなつかしい名将ミルチノビッチ。本大会では3連敗だったが中国の今後の躍進が期待できた。


しかしそれから17年たって躍進どころか後退している。アジアカップでは2004年に準優勝したものの、2011、2015年にベスト8に入っただけ。アジアでも弱くなっている。


では何故弱いのか、強くなれないのか。選手にモチベーションがないとか、国内リーグのFWの選手は外国人だけで中国人選手が育たないなどいろいろあるだろうが、最大の理由は選手が海外に出ないからだろう。選手が海外に出ない理由は国内リーグで待遇が良すぎるから無理して海外に行く必要がない。


これはサウジと共通している現象だが、中国の国内クラブの選手の年俸はJリーグよりも5~10倍は高いと言われている。1億円プレーヤーがゴロゴロしているわけだ。


代表監督に26億円も払い、クラブは有名選手を爆買い。国内リーグの年俸も高い。人件費は湯水のように金を使うが、選手は育たない。習近平のワールドカップ優勝なんて夢は100年たっても実現しないでしょう。