サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

代表選手育成の構造的問題

2019-11-06 08:50:35 | 日記
オーストラリア代表監督のアーノルドは代表選手が昔、2006年と比べて小粒になってしまい、それは構造的な問題だと指摘している。まあこれは日本も同じようなものだが、いい選手を育てるにはベストな環境にいく必要がある。それはヨーロッパのトップリーグである。これは日本人選手もオージー選手も同じだ。


2006年当時、つまりドイツワールドカップの年だが、トップリーグでプレーしていた選手はハリー・キュエル、マーク・ビツーカ、ルーカス・ニール、マーク・ブレッシアーノ、ブレット・エマートン、ジョン・アロイーシなどなど先発メンバーの半数以上だった。


しかし今季を見るとEPLのブライトンにGKのマット・ライアンとアーロン・モーイ、ブンデスリーガにマシュー・レッキーとブレンダン・ボレロ。トップリーグにいるのはこの4人だけ。他にもヨーロッパにいる選手は多いが、スコットランド、イングランドの2部以下、そしてアジアである。


象徴的だったのはPSVにいたトレント・セインズベリーだ。PSVでポジションが取れずに今季からイスラエルのクラブに移籍した。セインズベリーは昨年のロシアWCメンバーだった。オランダからイスラエルでは都落ちである。


それではどのようにすれば最速でトップリーグに行けるかは、アーノルドも他のサッカー解説者も回答を出せない。日本人選手だってトップリーグでプレーしているのは、ブンデスリーガに大迫、長谷部、鎌田。セリエAに富安。EPLに武藤、リーグ1に酒井、昌子。ラリーガに乾。合計8人だけ。


富安のようにベルギーからイタリアへステップアップしたように地道に努力していくしかないでしょう。