チケットを頂いてゐながら雑用に追はれ、すっかり会期末が近くなってしまったので、休日の今日、篠突く雨を押して美術館へゆきました。
”ウッドワン美術館”って、アメリカのどこかの小さな美術館なのだらうー、と勝手に思ってゐましたら、なんと、国内の建材メーカーの”ウッドワン”所有の作品を見せるといふものでしたー。
ですから、特別にコンセプトがあるわけでもなく、名品ずらりー、といった趣でしたが、例によってブラリと見はじめましたが、結構楽しめました。
江戸末期から昭和にかけての有名な画家の絵が、数点ずつではありましたが羅列されてをり、それを予測もしないで見歩くといふのは、意外に面白いものでした。
時間の過ぎ去りとは面白いもので、昔はとても好きだった画家のものでも興味がなくなったり、やはり昔、拾ふやうにあちらこちらで見たものは、やはり今でも好きだったりー。
そして、本当に嬉しいことに、そんな今でも好きな、長谷川利行、村山槐多、なんと、靉光、なんと、鴨居玲、らの作品が展示されてゐまして、すっかり嬉しくなってしまひました。
とても気分がよくなったので、普段は行かない常設室にも足を運び、そこでも、ヴラマンクの絵に逢ったりして、酷暑の合間の夏のひととき、素敵な時間が過ごせました。