やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

一寸漫遊

2011-05-19 | やまがた抄
先日の櫻見の時、都合があへば七五三掛けの櫻を見にゆきませう、と約束してゐまして、皆さんの都合と開花状況がマッチングしたので鶴岡市の注連寺へ足を運びました。
が、数日の暑さのせゐか、哀しいかな花は盛りを過ぎ、この櫻が見せる白から紅色へとその模様を替へる一部を見られるにとどまりました。






寺のうらの高台にあがり、初夏の月山の雄姿に眼のうろこをおとす。
森 敦の名作『月山』を生んだ場所である。雪のときにこの地に来たことはないが、『月山』の、雪の中の輪廻転生の世界を思ふ。




そして、さて…と、作家の先生と元アナウンサーの方と顔を合はせ、小生の「酒田で長次郎の黒楽茶碗が展示されてゐるのですがー」の提案に、「それは、いい!」と酒田へ向かふ。



途中で、小生の要望に応じていただき、普段は行かれないだらう海鮮市場にて魚で腹を満たし



ふと思ひ出した! といふ元アナウンサーの希望で和菓子店を探して市内をウロウロー。
茶道の先生方も調達に来てられて有名らしく、なるほど美味しさう和菓子ばかり。
紹介は、こちら

試食でいただいた菓子を食しながら、久しぶりに本間美術館へ向かふ。

そして、長次郎の黒楽に逢ふ。こちら

展示は小規模ながら、器や棗は名品が多く、著名な人物の書や緒軸も見事で、特に宗旦の軸には至極感動ー。
当時、大判300枚で売買されたといふ(現在の金額に直すと、6億円くらゐかー)茶入れにも驚く。

敷地内の本間家の贅を尽くした別邸にも行き、暫しの大尽気分ー。
庭からは、借景の鳥海山が顔をだす。







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