最近、小生だけの好みの映画を集めてゐる。
昨夜は、『日の名残り』、を久しぶりに見た。
傑作、といふ映画ではないけれど、その質の高い映像と質の高いドラマに、コレクト入りです。
悲しいかな、間違っても日本ではできない映画、です。
巷間いはれてゐるやうに、アンソニー・ホプキンスの演技が、ほれぼれするほど素晴らしい!
憎らしいほどに常に対人関係に距離をおくその執事の姿を、憎らしいほどに淡々と演じてゐる。”オヤジさん、女性の気持ちもわかってやれよ!”と云ひたくなるほどのクールな姿に、けれど、それゆゑに、後悔の気持ちだけを胸に残して分かれてゆく男と女の姿が、哀しいー。