先日、NHKで、グスターボ・ドゥダメル指揮/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オヴ・ベネズエラの演奏会を報じてゐました。
昨年から待ってゐた演奏会の様子、でした。
あっばれ! ドゥダメル! です。
「エル・システマ」といふ、貧困や犯罪を抑止するために創られた国の教育システムから生まれた見事な指揮者、見事なオーケストラ、です。
ラヴェルとチャイコフスキーが聴けましたが、チャイコフスキーの5番が面白かった。何故5番なのか、といふ問ひを、画面で易々と見せてゐる。
特に第2楽章、この、失意と悔恨の念を引きずりながら、それでも、ひと筋の光を求めるやうなこの楽章を、丁寧に音をつむぎながら、露西亜でもない、欧州でもない、勿論、亜細亜でもない、中南米ベネズエラの若人(団員は25歳以下、らしい)が作り出す”音楽”として表出してゐることが素晴しい!
アクロバチックなアンコールの演奏も含めて、演奏すること=生きること、になってゐる姿が素晴しい!
(その姿をみると、明らかに、日本といふ国は落日期に入ってしまってゐる、と思ふ)
指揮者のドゥダメルは、今年からロサンゼルス・フィルの音楽監督になるのださうで(まだ、20代後半!)、きっと、まったく新しいオーケストラの姿や演奏を創り出してゆくのに違ひないと思ふ(かつて、メータ/ロス・フィルがさうであったやうにー)。
(写真は、TVの画面から)
ドゥダメルの紹介のサイトがありました。
こちら、です。
ご覧頂き、ありがたうござゐます。
いま、「エル・システマ」の本を読んでゐます。
まさに、教育は、システマ!の問題なのです、ね。
私もこの放送見ました。チャンネルを変えている時に偶然目にとまり、最後まで見入って(聴き入って)しまいました。見事でした。中南米をどこか感じさせる(クレッシェンド、デクレッシェンド、テンポの揺れ方等)演奏だと思いました。それが不快というわけではなく、むしろ心地好かったです。
とりとめのない事を書き連ねてしまってすいません。それでは失礼致します。