老母が、足が痛い、といふ。
病院へゆかう、と云っても、行っても変はりはしない、と老人特有の意地をはる。
仕方がないので、温泉治療にする。
今日は、寒河江市の温泉にした。
草屋から高速のインター入口まで5分ほど、10数分も走らせて専用出口を出ると目の前が、ゆ~チェリー、です。
さっぱりテイタラクな政権交代ですが、高速道路の一時の無料化は大いに恩恵を受けてゐる。市内近辺をウロウロしてゐるより早い。
月曜日ながら、農家の方は今が一番時間があるのか、とてつもない混み様で、それでも館内にある三つの温泉を楽しむ。
暖まった身体で、高速にのる。
一点の雲もない青空で、なるほど、雨水が過ぎると、冬も終りかけてくる。
春隣り、の頃です。
老母は、月山や葉山の姿に嬉々としてゐた。
果たして、彼女の策にはめられたのかも知れない。
(余談ながら、ちあきなおみの唄に、冬隣、といふ絶品の唄がある)
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