やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

ニコラ・ド・スタールの絵 其の壱

2005-06-08 | 絵をみる
  
            《船》1955 

ド・スタールの絵を、まう一度見たいと思ってゐます。
以前、まったくの知識もなく誘はれて見たのですが、
それ以来、ずっとさう思ってゐます。

1914年、ロシアの名門貴族の家に生まれたニコラ・ド・スタールは、
革命によって国を追はれ、フランスの地で激しく画風を変へながら、
1955年3月、アトリエで自殺した。

具象とも抽象とも云へない(そんな区別はどふでもよいのですがー)
海上の船らしきものを描いた《船》や《海景》が好きです。
見るものに、ある意味、極度の緊張を強いるやうな、
コテやナイフを用ゐての絵から、
晩年には再び筆でのやはらかな画風に戻ってゆく最中の絵です。







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