やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

絶妙、です

2011-02-05 | 映画雑感
 (画像は、CASIOのサイトで処理)

偶然、似たやうなDVDを見ました。

『歩いても歩いても』、と『ドライビング・ミス・デイジー』

『歩いても歩いても』
何も起こらない映画ですが、現代の小津作品のやうな、低く細やかな監督の視点が全篇にわたって余韻を残す。

何にもまして、キャスティングが素晴らしい。

一寸意固地な頑固親父、かすかに不満を見せながらまめまめしく動くその妻、再婚した夫の実家に気をつかふ主人公の妻、血のつながりのない家庭へ帰省した戸惑ひをみせる少年…。
映画やTVに頻繁に顔をだす役者たちですが、集合体として絶妙のコントラストを見せてゐます。
そして、そのコントラストの後ろから、一見平和さうに見へるそれぞれの人たちのかすかなこころの傷が見へてくる。

公式サイトは、こちら、にありました。


『ドライビング・ミス・デイジー』
インド映画の作品を探してゐる時、「生憎ござゐません」との店員さんの返事で、ウロウロとしてゐたら、『ドライビング・ミス・デイジー』を見つけました。

ふた昔ぶりくらゐに見ました。

こちらも、頑固でこころを開かないユダヤ人の老婦人と、彼女の運転手になった黒人の男。
彼らへの、時代々の差別をゆるやかに描きながら、でも、絶妙な二人の会話が素敵です。
映画そのものや会話がゆったりとしてゐるので、訳をみなくてもその会話の面白さを堪能できます。
アメリカの映画が、スピード(だけ?)やCGや3Dになってゆく前の、佳品です。

80歳だったといふ婦人役にも脱帽しますが、改めてモーガン・フリーマンは、この作品や『ショーシャンクの空に』での役どころがはまり役なのを感じます。
確か、大統領役の映画もありましたが、存在感に乏しかった、やうなー。

紹介のページは、こちら、ででもー。


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