先日、『父と暮せば』を再び見て(4、5回目かしらん)、やはり、とても素晴らしい映画、です。
そして、また『明日』も再び見ました(これも、3、4回目)。
ともに、黒木監督の戦争三部作の作品です。
映画としては『父と暮せば』が圧倒的に素晴らしく、原作としては『明日』が凌駕してゐる。特に中篇の『明日』は、激しい小説群が多い井上光晴氏の中でも、その視点の低さと、決して来ることのない、戦時中の人びとのささやかな明日への希望を描いて胸を打たれる。
映画では、傘を広げすぎた感があり、以前NHKで放送されたドラマの方が良かった記憶があります。
『父と暮せば』は、宮沢りえの圧倒的な演技に感服するだけです。
まさに、女優の王道を進んでゐます。
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