やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

蔵王カボチャ

2016-05-10 | 畑仕事


いつ、蔵王カボチャの種を入手したのか、まったく記憶にない。

以前に、蔵王の麓の集落をローラー営業し、かなりの件数の仕事をした時があった。
どのお宅も、誠実に仕事はした自負はありましたが、中心の道路で住人の方と顔が会ふと”お茶を飲んでいけ””また、頼みたいことがある”等々、集落にとても溶け込んだ関係ができました。

その中の一軒で、集落の長老の家で頂いたのかもしれない。
とても素敵な老人で、かつて西行法師が西蔵王を訪れたころ(当時、西蔵王には瀧山寺といふ伽藍あまたの寺があり、西行は辺りに咲く大山桜を見に来たとも、瀧山寺を偵察にきたともいはれてゐる)、一帯を支配し、時の権力に立ち向かってゐたといふ僧兵の末裔だと話されてゐた。
息子さんは”ウソ、八百だァ”と笑ひ、嫁さんは顔をしかめてゐた。

小生はとても興味があったので、幾度となく話を伺ひに行きましたが、家宝だといふ、畑の中から出てきた小さな仏像を拝見することは叶はなかった。数年前、新聞でその方の死亡を知り、見るすべは失ひました。
(知り合ひのTVディレクター氏によると、だうもその仏像の存在はあるらしく、彼は見た、といふ)

数年前、袋に入ってゐたカボチャの種の芽出しをすると、あきらかに双葉の色が違ふものが二つほどあった。
もしかして…、とおもひ、大事に移植したのでしが、小さな実をつけてその後は大きくならず、やがて虫にやられ枯れてしまった。

昨年もなんとか残した種を蒔いたのですが、一株しか成長せず、数個実がつきました。
別名「マサカリカボチャ」といはれるほど皮が固く、でも中はホクホクと絶妙に甘い。

そしてそして、今年は30粒ほど蒔いた種から4、5個の芽が出て来ました。
DNAに体力がついたのかもしれません。

畑の一角に、専用の場所もつくったので、なんとか3株くらゐは無事に大きくなってもらひたいものです。