やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

椎名林檎『玉手箱』×歌舞伎『三人吉三』

2012-12-06 | 雑記
なんといふ訃報だらう!!

中村勘三郎、の死ー。

とりたてて彼の生粋のファンでもなんでもないのですが、その若さと、その演技の冴えを思ふと、心が痛むほど哀しい。

小生の棚には、中村勘三郎による彼の当たり役(だと思ひます)の『髪結新三』の録画のDVDが二枚あります。
黙阿弥作の、この小悪党の悪さのさま、けれどそれゆゑの滑稽なさま、江戸っ子らしいきっぷのよさ、そんなものをものの見事に演じてゐて、厭きることのない名演技です。

旬のカツオを、さう、今のお金で4、5万もだしてポ~ンと買ふシーン、仲介に入った親分に凄みをきかせるシーン、等々、余りにも上手すぎると思ふほどの絶品です。


小生が初めて見た歌舞伎は、やはり黙阿弥の『三人吉三』の、ほぼ全編ー。
歌舞伎座でした。

その『三人吉三』を中村勘三郎がコクーン・シアターで演じた動画がありました。
恍惚たるエンディングです。

合掌。


椎名林檎『玉手箱』×歌舞伎『三人吉三』