やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

頼りになるものは…

2011-03-14 | やまがた抄
まさに、悪魔の仕業、か、神の怒り、のやうな地震でした。

日を追って、刻々と惨事の詳細がわかってきてゐますが、亡くなられた方や、被災された方々に、御悔やみを申し上げます。

山形の地でも、小生、生まれて初めてのやうな激しい揺れでした。
丁度休日で、動けなくなってしまった老母を背中に背負って家の外へ飛び出しました。
本当に、死の危険を感じる揺れでした。
山形は、比較的転変地異の少ないところゆゑ、このたびの激しさに初めて遭遇したひとがほとんどです。

激しい余震が続いてゐるさなかの夕方、この国の総理が”わたし、一生懸命にやりますからー”とコメントを話してゐましたが、まったく、頼りに出来ない御仁です。




二日間の暗闇のなか、頼りになったのは、即席につくったキャンドルと、ボロボロの小さなラヂオ。

特に、当日の夜は、不安になって孫をつれてきた子供たちと、湯たんぽを炬燵のなかにいれ、家族全員で雑魚寝をし、窓近くに靴を用意して、小生は徹夜で臨戦態勢。
次々に起こる余震、南下する震源地、明け方近くには、長野でも大きな地震が起きたー、と日本沈没のやうな状況、でした。
ふと、末法、といふ言葉が浮かんだほどです。

そんな中、ボロラヂオからのNHK仙台のアナウンサーの”夜明けまであと○時間です、皆さん、今は我慢してください!もうすぐ、明るくなります!”といふ掛け声のなんと励みになったことかー。

能天気なコメントと行動を繰り返す、この国の総理の言葉とは格段の違ひ、でした。

電気が通って、初めてTVで目にした被災地の惨状には言葉もありません。
一瞬のうちに無念の死を遂げてしまった方々に悔やみを告げるだけです。