Garnetの部屋

たそがれGarnet の 独り言
(つれづれ日記より)

今朝の花 2    (火花 又吉直樹)

2015年05月27日 | 読書
** 今朝の花 
(ピエール・ドゥ・ロンサール、グラハム・トーマス、メドーセージ、ぎぼうしの葉他)



 「火花」 
又吉直樹(マタヨシ ナオキ)1980年 大阪生まれ お笑い芸人「ピース」
因みに表紙の絵は 多摩美大 西川美穂さんの作品「イマ・スカ」(162.0×162.0)
読書芸人のこの人を知ったのは過日『徹子の部屋』を垣間見た時だった。なんでもその時「純文学路線」という言葉のやり取りがあった。そのやり取りに興味を持ち買い求めた一冊。吉本のお笑い芸人であることすら知らずにいた。中学時代に太宰治、芥川龍之介等含めて2000冊の本を読んだ読書家。

物語は徳永(これは本人?かなア?)が熱海の花火大会で知り合った神谷さんを師匠と仰ぐことになるんです。彼がすこぶる人間的、やさしさを持つ反面、奇想の天才であることに惹かれたのかも知れない。弟子にする代わりに「俺の伝記を書け」と神谷さんが言うんです。

それからの関わりを、最後に二人がたどっていく結末をお笑い芸人の二人の物語でありながら、娯楽性を書かずに心の中、心理を深く表す? 描き方で文章がなされている。それが純文学?なのでしょうか。正直私はあまり良く分からないまま、連休に来ていた息子にその本は持たせた。広島までの長い汽車の旅を気楽に読めると思いつつ。 
「下北沢、吉祥寺、井の頭公園、ハーモニカ横丁なんか出てくるわよ」って、、。

純文学路線の作家。
古くは志賀直哉、漱石、太宰治、三島由紀夫、遠藤周作、石原慎太郎、
最近では 芥川賞作家の 田中慎弥「共食い」、西村健太「苦役列車」、円城塔一「道化師の蝶」(これらはすべて読んだが結構頭をひねりつつ読んだ記憶がある。)

ところで、又吉さん、すでに何冊かは出していられるのですが、又書かれるのでしょうか。
小説への熱、お笑いへの熱、両方持たれているとか。34才若いです。

        
コメント (2)
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