゛狂気の時”の恐ろしさと、家族しか知り得ないおおらかな素顔。漱石没後の夏目家ー。
長女筆子(筆者の母)から伝え聞いた夏目家のくらしと、
文豪の孫としての日常をユーモアたっぷりに描く珠玉のエッセイ。〔裏表紙原文のまま)
お薦めの一冊 『夏目家の福猫』
半藤末利子 (ハンドウ マリコ) 1935年生まれ 漱石の孫
朝からこの暑さに不本意ながら、クーラーのお世話になっているこの頃です。何度も読んだ 「こころ」 「坊ちゃん」 余りにも有名な文豪、漱石のお孫さんである筆者は、60歳から文を書き始めたと、この本に書かれている。やはり血は争えない。軽いタッチのエッセイ風の上記の本(400円)、失礼ながらクーラーの効いた部屋で寝転びながら読むのに格好の一冊でした。知りえなかった漱石の影の部分、その他当時の作家が多く登場します。