rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Caudron-Renault C.714 Cyclone (Heller) , Amiot 143 M (SMER) 1/72

2020-04-20 13:10:48 | プラモデル

買いだめてあったプラモデルを休日に家に籠って作るというのが模範的な休日の過ごし方とされるご時世になりました。自分としては苦しゅうない過ごし方であり、助かっています。

Caudron C714Cyclone戦闘機とAmio 143爆撃機は共に第二次大戦前1930年代に開発されたフランスの軍用機で、第二次大戦時には性能的に不十分で対するドイツ機に比べると旧式となり殆ど活躍する機会がなかった飛行機達ですが、なかなかコレクションとして希少性もあり、味があります。

C.714の実機 軽飛行機の流用であることが解る軽快な作り。              Heller 1/72 迷彩の模様は現代アートの様な雰囲気がある。

Caudron-Renault C714はレース用の軽飛行機として開発された機を戦闘機に流用した物で、最高速度は450Kmに達する物の、450馬力のルノー空冷V型12気筒エンジンはあまりに非力であり、日本の隼や零戦でも1000馬力エンジンが米軍機の2000馬力エンジンに比べて非力と言われていた事を考えると戦闘機としての限界が理解できます。自転車でも50km出せるけどバイクには適わないという感じでしょうか。加速性能、武装7.7mm四丁、防御共に実用的なレベルに達せず、全木製で脆弱であり、実戦では90機ほどがポーランドから亡命したパイロット達の部隊で使われた記録があるのみです。 Hellerのキットはやや古いものですが、そのポーランド亡命軍で使用されたC714の機体を再現したもので、フランス機らしいどこかartisticとも言える迷彩が施されています。前回Potez 63.11で使用したブルーグレー、グリーン、チョコレート色を使用して迷彩を施しました。

前時代的な仰々しい体躯のAmiot 143爆撃機 旋回機銃は2カ所あるが、小口径であり脚も固定式で旧式でした。  Caudron C714と比較。フランス機は独英や米ソとも異なる独特の雰囲気があります。少しイタリア機風の所は現代の車にも当てはまるかも。

Amiot 143は全金属製ながら大掛かりな芝居小屋の様な機体で大きなゴンドラ型の乗員室があり、全備重量10tの割に1.8トンの爆弾搭載で巡航速度は250Kmと独の爆撃機の速度が400Km程度であった事と比べても遅く、乗って見るには楽しそうですが、実戦に用いる爆撃機としては使い物にならない不評な機体でした。厚い主翼は飛行中に乗員がエンジン調整ができる広さがあったと言われます(無駄な広さか)。塗装は下面黒、上面カーキ一色か、全面チョコレート色でエンジン部のみアルミ塗装であった様です。今回は全面チョコレート色をスプレー塗装してみました(かなり塗料が必要でした)。SMER(セマー)はチェコのプラモデルメーカーで値段も手頃であり、大手が作らないような渋いモデルを作っています。内装などのこだわりは無いのですが、整合や作りは良好でデカールも使いやすい物です。1937年のフランス軍に配備された機体を再現しています。

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