自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

華氏451

2008-12-28 | Weblog
 今日はMS錬の日で行く気はあったが、寝坊してしまった。普段なら休みとはいえ7時前には起床できるのだが、前日の映画の観すぎか、7時半過ぎに起きてしまった。結局暮れに残した仕事の整理をすることとした。
 
 さて、先日見た映画に「華氏451」というのがある。66年英国で撮影された。レイ・ブラッドベリィのSF小説(56年)を映画化。42年前の映画であるが、その社会はまさに今の社会への警鐘となっているようであった。
 華氏451(摂氏220度)は紙の燃え出す温度である。映画のなかの社会では書物が禁止されていた。主人公は「消防士」でこの社会では書物を燃やすのが仕事となっている。書物を隠し持っている家を摘発し、火炎放射器で焼き尽くすのが仕事である。消防というより「焚書官」である(写真)。
 この社会では各家庭には100インチぐらいのテレビ、各部屋には電話機があり、新聞は配達されるが「漫画」だけ載っている。(原作の小説では外に出るときは超小型の耳掛けラジオをつけることになっていて、そこからの情報だけを仕入れるような仕組みになっているというが、映画では省かれていた)
 要するに情報遮断。都合の良い情報の管理社会。焚書は始皇帝もやったがヒットラーなどもやった。常に起きうる問題だ。
 物語はこの「消防士」が本に目覚めることによって事態が発展するのだが、この古い映画・小説は今の社会に少し似ている。SFなので未来を予言しえている、と言うべきなのかもしれないが。
どこからでもつながる携帯、メール。メール依存症も広がっている。耳にはアイポッド、そして大画面のテレビにうつつをぬかしている。
 本といえばコミック全盛。他はハウツー本やお気楽な小説、新書・文庫もゴーストライターやお手軽な内容になっている・・・などなど。
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