HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

LIFE AND MUSIC

2013-11-22 00:04:36 | SOUL

               

掲載写真左は先日リリースされたダニー・ハサウェイの4枚組「NEVER MY LOVE :
ANTHOLOGY」。ダニーの組物といえば、10年にこれも4枚組「SOMEDAY WE'LL ALL
BE FREE」が出たばかりだったのだが、今回は10年の組物を遥かに上回る内容である。

これは単純に未発表曲や未発表テイクの数で判断しているので、正しい物言いでは無い。
ダニーの残したスタジオ盤やライブ盤を手っ取り早く手にしたいと思う人には、10年版は
有効であるのだから。

10年版に収録された未発表テイクは7曲。今回はディスク2に収録されたスタジオ録音13曲と
ディスク3に収録された71年のライブ10曲が未発表。ディスク1にはシングル・バージョンを
モノラルで多数収録しているので、ダニーのアルバムを熱心に集めていた人や前回の組物に
不満だった人の溜飲を下げたのは間違いない。

未発表スタジオ録音にはインストが数曲あり、これを未完成と受け取るか完成形と取るかは
聴き手の判断に委ねられる部分があるだろうが、録音年や環境の違いによるトラック毎の
音質の違いを差し引いてもディスク2だけで1枚のオリジナル・アルバムとして発表して
全く違和感なく過去のスタジオ録音盤と肩を並べることができる。

流石に、あの名盤「ライブ」と比べるのは厳しいが、ここで聴くことができるライブの演奏も
悪くなくコーネル・デュプリーのギターに耳を奪われてしまう。

実は恥ずかしながら、ロバータ・フラックと連名で発表したアルバムを持っていなかったので
ディスク4は私にとっては、渡りに船というか何というか嬉しい1枚。

  で、前回の組物と合わせて、ここまで音源が
揃ったのに、07年にCD化された「COME BACK CHARLESTON BLUE」が、もう入手困難
というのも困った話。

CD化の際にボーナス・トラックとして71年10月29日ビター・エンドで演奏された『LITTLE
GETTO BOY』のライブ・バージョンが収録された。今回の4枚組に収録されたビター・エンドの
演奏とは違うバージョンである。そのうち、「コンプリート・ビター・エンド」と題されたライブ盤が
出るかもしれないな、と妄想するのだが、それ以前に「COME BACK ・・・・」がカタログから
簡単に外れてしまったことを憂慮すべきだろう。

話が大きくずれたが、私は今回の4枚組を楽しんでいる。前回の「SONEDAY WE'LL ALL
BE FREE」と装丁が同じというのも気に入っている理由の一つであるのは、間違いない。

もし存命していたら、どんなアルバムを作っただろうかとか、誰とデュエットしただろうかとか
考えるのは虚しいのだけど。

コメント
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