HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

衝撃波より熱波を

2013-04-15 18:46:37 | ROCK

       

       

掲載写真は何れもシーンに風穴を開けたバンド群のファースト・アルバム。それぞれアルバム・ジャケットの
インパクトも強い。現在当ブログで進行中の「LAND OF 1000 DISCS」なのだが、これらの4枚を
登場させれば「格好いいかな。」なんて若干の助平心(笑)を携えながら、何度か聴いてみた。
ヘンリー・カウに関しては以前に「UNREST」を取り上げたので、それを選出することは確定なのだが
後の3者は悩んだ。

ファウストのファースト(笑)のレントゲン写真の拳骨のインパクトは強烈で、V.U.のバナナと同じくらいの
シンボルになっている。コラージュの印象が強いアルバムであるが驚くべきは、その実しっかりと
構築されていて、中には一発録りの曲もあるということだ。バンドの知性と肉体性がレコーディングでは
同時に発揮されていたというのは、今思えば凄いことだ。

ディス・ヒートのファーストの実験性はCDでは伝わりにくい。音楽でカット・アップを実践したその内容は
別にして、アルバム冒頭の本来の無音部分とB面最後の無音部分であるあはずの溝に発信音が
刻み込まれ、アルバムは永遠の無間地獄もとい永遠の輪廻を体現できる仕掛けはLPならでは。

ノイ!が提示した反復するビートは、今更書くまでも無いがエレクトロニクス主導の様々なジャンルの
音楽に大きな影響を与えている。

確かにこの4枚のインパクトは大きいし、今でも何ら退屈することなく聴くことができる。
しかし、1枚のアルバムとして何回もの再生を目指すとすれば、そこに何らかのプラス・アルファが
必要になってくる。それは強靭なリズムであり、耳を惹くメロディーであり、より計算された楽曲の
構築技術であるのだろう。で、結局私は名より実を取る方を選ばざるを得なかった。

なんて長々と書いたが、簡単に書けば「2枚目」がいいだろう、ということで。
男の子だから。(笑)おもろいヤツがもてるのは小学生まで。
大多数の女の子が「2枚目」が好きなことは、悲しいかな12歳の頃には気付いてしまっていたしね。(笑)

2枚目でおもろいヤツ?。俺の周りにはいなかったなぁ、と言うか、いて欲しくない。(笑)

 

コメント
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