HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

あと一つ

2011-10-25 22:04:19 | ROCK

                          

8枚のDVDを収めたビート・クラブのボックス・セットが二つ発売された。残るは、あと一つ。
過去に我が国でビート・クラブが商品化された際は、ある程度似たようなジャンルで括ることが可能な
バンドやミュージシャンを集めてシリーズ化されたのだが、今回は番組を丸ごと収録。
とんでもない快挙なのだが、いざ夢にまで見たブツが手元に届き、何回か見るうちに、わがままで贅沢な
不満が頭をもたげてくる。

番組丸ごと収録なので、バンドの演奏に直接関係の無いドキュメンタリーやショート・フューチャーと題された
ものが含まれ、長続きしない「チャート」紹介コーナー(笑)があったりで、これが大して面白くない。
日本語の字幕が無いのがつまらなさを増長させるのだが、中にはザッパやヴォイス・オブ・イースト・
ハーレムが登場する、短いが興味深いドキュメンタリーがあったりで、ここらは字幕が欲しいところ。
VOL.2のボックスには、ライブ・シーンを含むかなり長尺のMC5のドキュメンタリーがあり、流石に
このレベルになるとロック者にも十分楽しめる貴重な映像なのだが、それだけに字幕が欲しい。
もっとも、映像に手を加えないのが日本発売の条件であると知れば、仕方ないかと納得するしかないのだが。

最大のわがままで贅沢な不満は、「収録ミュージシャンが多い」ことである。
「あれ、完全収録で喜んだんじゃないの?」というツッコミはご尤も。ただ、収録ミュージシャンが多いという
ことは、個人的嗜好の偏りを指摘されるのは百も承知で言えば、それほど楽しめないバンドの数も増えるという
ことに他ならない。ああ、なんて贅沢な不満だろう。(笑)

80年代末にLDやVHSで商品化された際は収録バンドが少ないと思ったが、今思えばあれは
商品化する予算の範囲内で出来うる限りの良いセレクションでもあったのだろうなぁ、とも考えられる。
当時のセレクションからブリンズレー・シュウォーツやテイスト、キャラバンにストーンズが外されたのは
その選択センスを疑問に思ったが、権利関係のなんやかんやもあったのだろうし。

今回のビート・クラブのボックスには本編の8枚とは別に、もう1枚DVDが付いてくる。
内容は、I藤S則とO貫K章の対談。(笑)40分に及ぶ、この対談DVDは正直に言って、大して有り難くもない。
まじで、これを何回も見る人がいるとは思えないのだ。
これを省けば、もう少し安く出来たのではなんてことを当然のように思うわけで。

いや、まてよ。最近はシングルやアルバムに初回限定と称してDVDを添付するケースが多い。
もしかして、DVDって安価で制作できるのか?。昔なら、ダラダラした対談でも文字に起こして立派に
「ライナー・ノーツ」として成り立たせていたのに、今はDVDである。紙媒体をつくるより安価で済む、
なんてのが制作理由だったらイヤだなぁ。(笑)

今回のボックスが快挙なのは間違いない。もっと、盛り上がっていいのだ。
う〜ん。やっぱりあと一つ?。そう、あと一つ。(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする