HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

URGH ! A MUSIC WAR

2009-08-28 20:16:55 | ROCK
かつてビデオで発売されていたものも、あらかたDVD化されたように
思いがちだが、まだまだ再発の網から漏れた物は多い。
以前も書いたが、NYパンク・シーンをリアルに映し出した「UNDER
UNDERGROUND」と題された2本のビデオは、質・量ともに最高の内容にも
関わらず未だDVD化はされていない。まあビデオ自体も発売されてから
市場に半年も出回らなかったと実しやかに噂されるくらいなので、
この先も「幻」のままかもしれない。

掲載写真は81年頃に撮影され、84年にソフト化された「URGH ! A MUSIC
WAR」。おそらく一度もDVD化されていないと思う。この映像を初めて
見たのも同年で、おそらくレンタル・ビデオだったと思う。
定価14800円というのも今から思えば凄い値段だが、当時のレンタル代も
1泊2日で1本1000円だったから、ビデオを1本借りるのも真剣勝負
だった。先日、安価で入手できたので25年ぶりに見ることができた。

84年当時、明らかに私の目当てのほとんどはポリスだった。
25年前に一度しか見ていないのに、オープニングがポリスで、ビデオの
終わりの方で再登場し、UB40やXTCと一緒に「SO LONELY」を演奏することを
見事に覚えていたということから、それは明白だ。
クラウス・ノミを認識したのも、このビデオだった。

今見れば、当時より経験値が上がっているせいもあって、初見時より
随分楽しめた。チェルシー、999といったところは、パンク登場から
わずか数年なのに、ルーティン・ワークに陥っているように思えたのは
余計なお世話だろう。(笑)マガジン、ギャング・オブ・フォーは貴重だし、
ゴーゴーズが立派にライブ・バンドだったことに感心したり、クランプスの
いかがわしさにクラクラしたり。このビデオ全体の中ではディーボの
評判が良かったような風評があるが、確かにキャッチーなリフを軸に展開する
曲で耳を惹くが、ディーボの前に収録されたバンドが地味な印象を
残すので、一際印象に残ったのだろう。

で、その地味なバンドの映像こそ、私にとって本作の目玉でもある。
曲は確かに地味だし、映像も主要メンバーがカメラに背を向けるシーンが
多いため今一つな感じを与える。
しかし。メイヨ・トンプスン入りのペル・ウブを見ることが出来るのだ。
それだけで、有難味があるという人は多くはいないか。(笑)
ビデオの画質は、今の目で見れば決して誉められた物ではないが、
内容はそんな不満を軽く凌駕する。権利関係のクリアが難しいだろうが
高画質のDVD化を希望する。

そういえば、この時期のポリスのドラマー、スチュワート・コープランドの
ドラム・セットにはタム1個につき一文字ずつドラム・スキンに文字が
書かれていて、『F・U・C』の3文字は読み取れたが最後にKが書かれているのか
どうか、わからなかった。
ちなみに。ゴースト・インザ・マシーンのツアーの頃のビデオを見ると
やはりタムのドラム・スキンに1文字ずつ文字が書かれていたのだが、なんと
平仮名で『お・ま・ん』と書かれてあった。最後に何が書かれてあったのか
いや、その3文字で終わっていたのかはビデオでは読みとれなかったのだが
ドラム・セットのタムは3個では無かったことは書いておかねばなるまい。(笑)
コメント (4)
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