HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

MARTHA VELEZ / FIENDS & ANGELS

2008-06-22 12:52:32 | ROCK
ECのファンが探していたであろうアルバムがまた1枚CD化された。
69年にマーサ・ヴェレズが発表した「FIENDS & ANGELS」がそれである。
英米でジャケットが違う装丁で発売されたようで、今回は表に米国盤、
裏に英国盤が印刷されている。マニアの中には顔が大写しになった
ブルー・ホライズン盤を所持する方もいるだろう。

マーサの迫力あるブルージーな歌唱は当然聴きものなのだが、冒頭に
書いたクラプトンを始め、ポール・コゾフやスタン・ウェッブ、ジャック・
ブルースら大勢の当時の英国ブルーズ・ロックを牽引していた人たちの
参加も購買意欲を搔き立てるのは間違いないだろう。誰がどこで演奏している
のか、残念ながらCDには詳しいクレジットはない。
ちなみにクラプトンは1曲目と7曲目(LP時代だと各面の頭)に
参加しているとのこと。

ジャニス・ジョプリンもとりあげたエッタ・ジェイムスの持ち歌である
「TELL MAMA」、ディラン・カバーの「悲しみは果てしなく」の収録が
嬉しいところ。自作曲である「COME HERE SWEET MAN」の歌唱が
ジャニスに近しいように思えるのも興味深い。

驚くべきことにマーサはこの路線を追求し続けたわけではなく、76年には
これも恐るべき面子でレゲエ・アルバムを製作している。
その面子とはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズにアイ・スリーズで
リー・ペリーまで関与しているのだから恐れ入る。サイアーの依頼で
ボブが製作したもので、先の英国ブルーズ路線やレゲエ・アルバムに
何故これほどまで有名な人たちが集まったのかを考えると、マーサの歌唱の
魅力についてもう少し洞察を深めないといけないのかもしれない。

何れにしろジャケットは趣味じゃないのだけど。(笑)

コメント (2)
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