HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

MIKE HERON / SMILING MEN WITH BAD REPUTATIONS

2008-06-25 21:45:15 | ROCK
なんとなく家に居る時や通勤時にザ・フーを聴くことが多くなった。
まだ5ヶ月も先の話なのに、過剰なウォーミング・アップで疲れ果てない
ようにしないといけない。(笑)

掲載写真はマイク・ヘロンが71年に発表した1STソロ・アルバム。
インクレディブル・ストリング・バンドのメンバーのソロということで、
悪く言えば締りの無い演奏を思い浮かべそうだがこれはそうではない。
ISBのヘロヘロの根源がロビン・ウイリアムスンにあるのかどうかはさておき、
各楽曲の骨組みがしっかりとした好盤である。

当時のISBの英国における位置づけが高かったのか、プロデューサーの
ジョー・ボイドの威光のお陰か凄い面子がバックを担当している。
リチャード・トンプスンを筆頭に当時のフェアポート一派はほとんど
参加しているし、ジョン・ケイルも複数の曲でかなり重要な演奏を
披露している。大物ではエルトン・ジョンのクレジットもあるし、
表立った表記はないものの、スティーヴ・ウィンウッドにロニー・レインも
参加している。

「TOMMY & THE BIJOUX」なるバンドも1曲演奏を受け持っている。
もうこれはメンバーのクレジットが無いものの聴けば誰の演奏かすぐに
わかるのが可笑しいのだが、ギターはピート・タウンゼンド、ドラムスは
キース・ムーン。ベースはロニー・レインとの説もあるが、ザ・フーの
時ほど手数は多くないがジョン・エントウィッスルで間違いないだろう。
人のアルバムなのに好き放題叩きまくるキース・ムーンを誰も
止められなかったのか?(笑)

現行CDにはボーナス・トラックが2曲収録されていて、そのうちの1曲で
フェアポートのリズム隊をバックにジミー・ペイジがギターを弾くという
夢のような瞬間も記録されている。イントロとかバッキングでは
普通なのだが、ソロになったらジミー・ペイジ以外の何者でもないのが
笑える、もとい素晴らしい。
とか、なんとか豪華な面子にばかり気が行くのだがマイクのフラフラとした
歌唱も味があると思えるようになれば、英国フォークがグッと身近な
もののように感じるのは間違ってないだろう。

最もこのアルバムに一番貢献したのはジョン・ケイルなんだけど。

コメント (2)
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