HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

MR . PENNY FUNK

2015-05-17 00:33:41 | SOUL

        

ミック・ジャガーが製作にその名を連ねる映画「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)
を持つ男」公開記念ということで、ユニバーサル・ミュージックからJBのアルバムが
廉価でまとめて再発された。

JBのオリジナル・アルバムは数年毎に、ある程度の数がまとめて再発されてきたので
その時の気分や懐具合(笑)で少しづつ揃えてきた。今回は紙ジャケではないが廉価での
再発ということで「未所持の盤を揃えよう。」という意思の下、数枚購入した。

ここで、ハタと気付いたのが、書くのも恥ずかしいのだが何十枚もアルバムを所持して
いながら「LIVE AT THE APOLLO」「同 VOL.2」を未所持だったということだ。
こういう時に廉価での再発は助かる。(笑)「VOL.2」はDX盤があるのだがまあいい、
とにかく聴くきっかけというのは大事なものだ。

今回の再発は、先にも書いたが何度目かの再発時に施されたリマスター盤をそのまま
再発しているので、全ての盤で音の広がりや音圧が共通しているわけではない。
まあ、これは過去の盤をコツコツ買い進めていくと必然の事態であるので、特に気にしては
いけないのだろう。

因みに今回私が購入した盤でいえば「LIVE AT THE APOLLO VOL.2」や79年の
日本公演を収録した「LIVE : HOT ON THE ONE 」は92年マスター、「LIVE AT
THE APOLLO」は03年マスター、「PRISONER OF LOVE」は07年マスターであった。

数あるJBのオリジナル・アルバムの中でどれが優れているのかを判断するのは難しい。
ジャケットが気に入ったり好きな曲が入っている盤から聴いていくのがよいのだろうが
今の私の気分だと68年の「I CAN'T STAND MYSELF」が一番かもしれない。

ほぼ全編ファンクの嵐なのだが、その中でふっと聞かせるバラッド『YOU'VE GOT TO
CHANGE YOUR MIND』が泣かせるのだ。歌詞中に自身の過去のヒット曲名を織り込んで
いるのが、これまた琴線を擽るし何といってもボビー・バードとのダブル・ボーカルの
魅力が全開なのだ。LPでいうところの各面の最後がインストであるのも、狙った感が
よくわかり、気合の入った盤であると思わせるのだ。

これで、私が所持するJBのアルバムはコンピレーションを入れて数えれば50枚超えと
なった。ロック者の酔狂にしては、いい案配ではないだろうか。(笑)

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飲むのはやめ・・・・ない

2015-05-04 00:26:27 | SOUL

   

先日、どうも肝臓辺りが痛い気がしたので病院に行った。いや、痛いのは肝臓周辺
だけではない。頭は痛いし膀胱周辺は2年前から地味に(笑)痛い時がある。
深呼吸なんてもってのほかだ。(笑)

つまり、体はボロボロであるつもりだった。つもりと書いたのは病院に行っても
ロクに精密検査すらしてくれず、血液検査だけして「この数値から特に悪いところを
見つけ出せない。酒の量を減らすことだ。」としか言ってくれなかったのだ。
そのうち、精密検査は受けないといけないな、とは思うが病院嫌いなのでなかなか
足が向かない。ま、いいか。

それでも尿酸値は気になるのでビールを飲むことを、ほとんどしなくなった。
かわりに人生で初めてといってもいいのだが、焼酎を本格的に飲むことにした。(笑)
さて、焼酎を飲むのに水は必要なのか?いや、何かで割らなければいけないのなら
飲まない。外で飲むときは長時間になるので水で割ることも考えるが、家で飲むなら
ウイスキーと同じでロックでいいだろう。

しかし、私は阿呆である。ビールをやめたのはいいが、今度は焼酎をなんだか
ありがたい薬のように思って飲んでいるのだから。(笑)

11年8月に、間違いそうな似たようなジャケの盤のビヴァリー&デュアンと
エモーションズの盤をとりあげたが、今回も同じような趣向の2枚を。

掲載写真左はモズレー&ジョンスンが89年にリリースした「PREMIUM」、掲載写真
右はナチュラル・ハイが79年にリリースした唯一作「NATURAL HIGH 1」。」
どちらも日本で世界初CD化された。

前者は時代が時代だけに、私の許容範囲ギリギリのアーバン・ソウルで、洗練された
中にクラシックな装いの音を聞かせる。後者はファンクにディスコの味付けを施した
これも時代を如実に反映した盤で、曲によってはEW&Fの影響を感じさせる。

どちらもミネラル・ウォーターか何かのボトルをデザインしたジャケットで
その近似値加減が面白いのだが、この2枚がどちらもマラコから出た盤であると
いうのがまた面白い。

一般にロック者にとってソウル・ミュージックといわれて思い浮かべる、その全盛期は
70年代中頃までなのだろうが、マラコの全盛期は80年代といってもいいだろう。
特に60年代から70年代に別レーベルで活躍した大物が移籍してきて、その再生に
一役買ったことを思えば、もっと広く聴かれるべきレーベルである。

さて。盤の見分けがついたところで、麦焼酎でも飲むとしますか。
いや、久しぶりにスコッチでも飲むかな。

ノー・チェイサーとまではいかないが、ロックで。(笑)

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SOUNDS OF THE CITY

2015-04-28 00:04:55 | SOUL

        

日本が誇るレーベルP-VINE40周年を記念して、関東赤黒組がとんでもなく素敵な
プレゼントを用意した。それもレコード・ストア・デイに合わせての企画というのだから
恐れ入る。

掲載写真左はサウンズ・オブ・ザ・シティーの7インチ「GETTING DOWN」。
赤黒で条件に見合った買い物をした人にプレゼントされる非売品7インチである。
7インチをプレスするのに、どれだけの費用がかかるかを考えれば何とも太っ腹な
企画である。サウンズ・オブ・ザ・シティー・エクスペリアンスのアルバム自体は
13年にCD化され評判を呼んだのだが、まさか日本独自で7インチ化が実現するとは
思わなかった。

面白いのは、もしかしたらワザと狙ったのかもしれないのだが擽りどころが幾つか
ある点だ。まずは7インチのジャケのグループ表記。正確にはサウンズ・オブ・ザ・
シティー・エクスペリアンスであるが、略されて表記してあること。

次に7インチのA面である曲名よりB面曲である『GETTING DOWN』の方が大きく
表記されそれが『ゲット・ダウン』と書かれてあること。B面曲は『STUFF AND
THANGS』と表記されているが、アルバムの曲表記は『STUFF N' THING』であること。

70年代にはレコードでも雑誌でも、よくミュージシャン名や曲名の誤記があったが
もしかしたら今回の7インチは、これを狙っての所作だったら最高に笑える。

尤も、73年にプロモ盤としてプレスされた時の7インチのA面表記は『STUFF
AND THANGS』で、グループ名もサウンズ・オブ・ザ・シティーなので、それを
踏襲しただけなのだろうけど。因みにそのプロモ盤のB面は『THROUGH NO FAULT
OF OUR OWN』今回のプレゼント7インチの型番は、73年のプロモ盤の型番を
そのまま使用している。

細かいことはともかく無料7インチなので、それほど数は多くないだろうから気になる方は
早目の入手に尽力されたし。

因みに私はこの7インチをゲットするために未所持のライトニン・ホプキンスのCDを
数枚買いました。(笑)

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HOT STUFF

2015-03-30 20:48:36 | SOUL

ローリング・ストーンズの『HOT STUFF』を聴く度に、「これがファンクだ。」
いや、「これこそファンクだ。」と気分が高揚する。

ギターの1弦から3弦を使って弾き出すメイン・フレーズの最初の一音の伸ばし方は
ジェームス・ブラウンの『SEX MACHINE』におけるギターのメイン・フレーズの
三音目の伸ばし方と通じるところがある。

ストーンズの場合、16で刻めるビートを8で刻むことで独特のもったりした感じが
生まれ、これがストーンズならではの無骨なリズムに繋がる。極めて感覚的な
物言いだが、これがストーンズの「ファンク」である。

ドイツのファンク・バンド、マイティ・モカンボスがローリング・ストーンズの
『HOT STUFF』をカバーしたという話を知って、慌てて聴いてみた。
あんな難しい曲を一体どうしようってのだ、と聴く前はそれほど期待していなかった
のだが、これがえらく格好いい。

徒に今風でなくブギー・テイストを漂わせ、ブレイクではカウベルが『HONKY TONK
WOMEN』を彷彿させるアイディアが素晴らしかった。大御所アフリカ・バンバータらの
歌唱というかコーラスというか合いの手(笑)もキまっている。

掲載写真は先日リリースされたアルバム「SHOWDOWN」。
アルバムも全曲捨て曲なし。ゲスト・ボーカルを加えた歌物がいいアクセントに
なっているし、4曲目やラストの曲で聞かれるような、マイナー調のフレーズを
ダンス・ナンバーに昇華するセンスが素敵だ。

ジャケットもまさにハード・ボイルドGメン75(笑)ってな感じでO.K.
ロック者や70年代のソウル・ミュージックが好きな人にこそ聴いてほしい
今のファンク。本当に最高だ。

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GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT

2014-05-19 00:03:42 | SOUL

掲載写真はシャロン・ジョーンズ&ダップ・キングスのアルバム「GIVE THE PEOPLE
WHAT THEY WANT」。シャロン・ジョーンズというより、ダップ・キングスの名前を
知ったのはエイミー・ワインハウス絡みだったのだが、ここで何とも間抜けな事実に
今更のように気付く。

09年1月の記事でルー・リードがアルバム「ベルリン」を再演したDVDを取り上げたが
バック・コーラスにシャロン・ジョーンズが参加したことに全く触れていない。ソウルフルな
歌唱は、アントニーの透き通るような声と絶妙のマッチングなのだがこの時点では
シャロンのことを知らなかったのが本当のところだ。

昨年から病気療養が伝えられていたが、今回の新譜はそんなことを微塵も感じさせない
素晴らしいアルバム。過去盤を何枚か聴いたのだが、どんどん洗練されていくのが
わかる。バックの演奏が往年のソウル・ミュージックそのものなのが、私の趣味にも合う。
オールド・スクールと言うなかれ。(笑)

56年生まれで最初のアルバムのリリースが02年なので、遅いデビューだったせいか
誰もシャロンのことを「歌姫」なんて間抜けな言葉で呼ばないのが痛快である。
まさか、女性がリード・ボーカルのソウル・ミュージックの新譜を楽しみにできるバンドに
この歳になって出会うとは思わなかった。

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CHESS BEST COLLECTION 1000

2013-12-13 09:32:49 | SOUL

モータウンの諸作が1,000円という廉価で、しかも最新リマスターでリリースされたのは
私にとっては衝撃であった。世界初CD化が何枚もあったということもあるが、何より
その価格が魅力的であったのだ。

生産限定盤ということなので薄利多売とまではいかないだろうが、購買層の底辺を
拡大する役割は十分に果たすだろうし、解説もしっかりしていたので読んで聴いて
楽しめたものだ。

ユニバーサル・ミュージックの次の一手はチェスに残された名盤群の大解放であった。
モータウンの時に比べても負けず劣らずのラインナップの中で、個人的に目を惹いたのが
この2枚。

    

フラミンゴスがグループ名を冠して58年に発表した盤は、世界初CD化。このジャケットを
使った編集盤はあったが、オリジナル・フォーマットで聴くのは一味違う。編集盤より
収録曲は減ったが、そんなことはどうでもいいのだ。流麗なバラッドの数々の印象が強いが
ラテン風味の曲やロックンロールもある。ジャケット写真込みで素敵な1枚。

「ブラック・コーカス・コンサート」と題されたCDは、ウォー、カーティス・メイフィールド、クール&
ザ・ギャング、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、ジミー・ウィザースプーンといった5組の
ライブを収録している。74年9月に行われた二回のコンサートで構成されているのだが
今回の日本初CD化で私はこの盤の存在を初めて知った。

なんともチェスというレーベル・カラーと似つかわしくない(笑)面子であるが、長年にわたって
ブルーズやソウル・ミュージックを牽引したレーベルであることを鑑みれば、これも有りなのだ。
何となく編集が中途半端な感もあるが、カーティス絡みの曲を2曲聴くことができるのが
琴線を擽る。

丁稚からやりなおしているので、最早何も恥ずかしいことはないので書いてしまうと
エタ・ジェイムスの盤を何一つ持っていない。(笑)次は、エタに迫ってみようかと思っている。

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LIFE AND MUSIC

2013-11-22 00:04:36 | SOUL

               

掲載写真左は先日リリースされたダニー・ハサウェイの4枚組「NEVER MY LOVE :
ANTHOLOGY」。ダニーの組物といえば、10年にこれも4枚組「SOMEDAY WE'LL ALL
BE FREE」が出たばかりだったのだが、今回は10年の組物を遥かに上回る内容である。

これは単純に未発表曲や未発表テイクの数で判断しているので、正しい物言いでは無い。
ダニーの残したスタジオ盤やライブ盤を手っ取り早く手にしたいと思う人には、10年版は
有効であるのだから。

10年版に収録された未発表テイクは7曲。今回はディスク2に収録されたスタジオ録音13曲と
ディスク3に収録された71年のライブ10曲が未発表。ディスク1にはシングル・バージョンを
モノラルで多数収録しているので、ダニーのアルバムを熱心に集めていた人や前回の組物に
不満だった人の溜飲を下げたのは間違いない。

未発表スタジオ録音にはインストが数曲あり、これを未完成と受け取るか完成形と取るかは
聴き手の判断に委ねられる部分があるだろうが、録音年や環境の違いによるトラック毎の
音質の違いを差し引いてもディスク2だけで1枚のオリジナル・アルバムとして発表して
全く違和感なく過去のスタジオ録音盤と肩を並べることができる。

流石に、あの名盤「ライブ」と比べるのは厳しいが、ここで聴くことができるライブの演奏も
悪くなくコーネル・デュプリーのギターに耳を奪われてしまう。

実は恥ずかしながら、ロバータ・フラックと連名で発表したアルバムを持っていなかったので
ディスク4は私にとっては、渡りに船というか何というか嬉しい1枚。

  で、前回の組物と合わせて、ここまで音源が
揃ったのに、07年にCD化された「COME BACK CHARLESTON BLUE」が、もう入手困難
というのも困った話。

CD化の際にボーナス・トラックとして71年10月29日ビター・エンドで演奏された『LITTLE
GETTO BOY』のライブ・バージョンが収録された。今回の4枚組に収録されたビター・エンドの
演奏とは違うバージョンである。そのうち、「コンプリート・ビター・エンド」と題されたライブ盤が
出るかもしれないな、と妄想するのだが、それ以前に「COME BACK ・・・・」がカタログから
簡単に外れてしまったことを憂慮すべきだろう。

話が大きくずれたが、私は今回の4枚組を楽しんでいる。前回の「SONEDAY WE'LL ALL
BE FREE」と装丁が同じというのも気に入っている理由の一つであるのは、間違いない。

もし存命していたら、どんなアルバムを作っただろうかとか、誰とデュエットしただろうかとか
考えるのは虚しいのだけど。

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MOTOWN R&B BEST COLLECTION 1000

2013-10-25 00:32:30 | SOUL

衝撃の「アトランティックR&Bベスト・コレクション」という廉価で発売されたシリーズに
続いて、モータウンの廉価シリーズが登場した。
モータウン関連のミュージシャンだと、スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイ、
テンプテーションズといったところはオリジナル・アルバム単位で聴いていたが、それ以外は
簡単なベスト盤で済ましていたのが正直なところだ。

ミュージシャン単位のベスト盤以外で、個人的に最もお世話になったのがコレ。

 90年に出た「HISTORY OF MOTOWN」のシリーズで
全部で7枚あるのだが、年代的に言ってVOL.5までで事足りた。(笑)バラ売りだったので5枚のみ
入手したのだが、その5枚でモータウンに残された主だったヒット曲はほぼ聴くことができた。

もちろん、ミュージシャン単位でアルバムを聴かねばとは思っていたが、聴きたい盤が再発
されてなかったり、値段が高かったり、私の嫌いな2イン1だったりでなかなか触手が動かなかった
のだが、1枚1000円となれば話は別だ。発売前に某所で予約すれば1枚850円だし、
これは一挙に行くしかないでしょ。(笑)

と、いうわけで少し前に「丁稚からやりなおします」宣言のきっかけになったコレを入手。

     

グラディス・ナイト&ザ・ピップスのモータウン1作目「誰もが愛を求めてる」と、モータウンでの
最終作「さよならは悲しい言葉」。こういう機会を見逃すと、次が無いのはわかっているので
11月発売の2枚も予約済み。今回再発される100枚の中には世界初CD化のものも多数あり、
ソウル・ミュージックに精通している人にとっても楽しみなシリーズだろう。

更に12月には「チェス・ベスト・コレクション1000」が控えている。
何かと物入りだなぁ~と嘆きながら、顔はニヤけているのであった。

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BROWN SUGAR

2013-09-21 06:59:29 | SOUL

ワーナー・ミュージックの「名盤探検隊」の一環で、クラウディア・リニアの73年の
アルバム「PHEW!」がCD化された。待望の世界初CD化である。

アイケッツのメンバーであったクラウディアのことを、何故ミック・ジャガーが気にかけたのか、
昔から気になっていた。ストーンズの楽曲『ブラウン・シュガー』は、精製前のヘロインを指す
隠語であり、その歌詞から容易に黒人女性のセックス(性行為という意味と、セックス・
アピールという意味の両方の意味を含む)を想起させるダブル・ミーニングなのだが、
『ブラウン・シュガー』のモデルが、クラウディア・リニアその人であるからだ。

アイク&ティナ・ターナーと共演したことがあるストーンズであるが、ティナはともかく
バック・ダンサー&コーラスを務める3人娘をチェックするというのは、目利きというか
何というか。(笑)

今回のライナーで初めて知ったのだが、ボウイ様の『薄笑いソウルの淑女』のモデルでも
あるとのこと。アンジー・ボウイの回想録で、ミックとボウイは男と男(笑)の関係だったと
いう話があったが、結果的に女性をシェアしたことになったとしても全く不思議ではない。

振り返れば、ボウイ様の女性遍歴には褐色の女性が多く登場する。美人で肉感的で情が濃く、
おまけに床上手な褐色の女性が魅力的であるのは、想像に難しくない。
ところで、今ふと思ったのだが、黒人女性の登場するA.V.というのをそれほど見たことがない。
探し方が悪い?のかもしれないが、一般的にあまり目にする機会が少ないのは事実だろう。
黒人同士の絡みだと、その熱量の多さに白人が嫉妬するからか、或いは白人男性と
黒人女性の絡みだと、奴隷制があった時代からの主従の関係を想起させることになって
具合が悪いのか、とかつまらないことをしばし考える。(笑)

なんで、こんなくだらないことをダラダラ書いているかと言うと・・・。
今回のCDは日本盤による世界初CD化であることは先に書いた。そうすると、ライナーも
日本語で書かれているわけで、その今回のCDのライナーの内容が実に的確であり。
私が何を書いてもライナーの転記になってしまいそうなので。(笑)

寺田正典氏によるライナーは、クラウディア自身とアルバムに関する内容をわかりやすく
解説してあり、今の段階でこれを上回る情報は無いのではというくらい要点を押さえている。
寺田氏の解説は、知識自慢でも情報自慢でもなく、まして友達自慢や楽屋落ちネタでもない
実に好感の持てるもので、私は好きである。

思えば、近年のストーンズ関係のライナーは寺田氏が担当されることが多く、長年
日本盤のくだらないライナーもどきに呆れ、失笑していた身としては、日本盤を買う楽しみが
増えてよかったよかったと思う今日この頃である。(笑)

冒頭のロン・デイヴィス・カバー『IT AIN'T EASY』の解釈はオリジナリティーに満ちている。
これはニール・ヤングの『OH, LONSOME ME』の解釈に匹敵するだろう。
レコードでいうところのA面ではライ・クーダーやジム・ディッキンスンらのバックも素晴らしいし、
B面はアラン・トゥーサンを中心にした面子でメドレー形式で曲が進行するのだが、これが
「アッ」という間に終わってしまうように感じる至福の15分。

歌唱は最高、バックの面子も最高、ノーマン・シーフの手になるジャケット写真はフロントも
リアも素敵で、つまりは包装も中身も素晴らしいのに、大きなセールスに繋がらなかったのが
残念で仕方ない。とりあえずはCD化を祝し、誰でもこの盤を容易に聴くことができることに
なったことを喜ぼうと思う。

最後にまた、しょうもないことを。
ストーンズの楽曲『SOME GIRLS』には、歌詞中に「黒人女は一晩中ファックしたがる」と
いう一節があるのだが、あれは誰かモデルがいるのかなぁ。(笑)

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YOU CAN MAKE IT IF YOU TRY

2013-09-17 01:36:50 | SOUL

掲載写真はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの4枚組アンソロジー「HIGHER!」。
10インチサイズのボックス仕様で、104ページのブックレットを収納している割には
それほどブ厚くないのが場所塞ぎにならずに助かる。4枚のCDに収録された77曲中、
17曲が未発表、シングル曲はシングル用のモノラルで収録という2点が目玉である。

スライのアルバムは、68年の「スライと踊ろう」から73年の「輪廻」までは本当に
よく聴いた。どれもこれもソウルという枠組みではなく、ほとんどロックと同じような
感覚で聴いていたのだが、それは映画「ウッドストック」で何の講釈も能書きもないまま
数多くのロック・ミュージシャン達に混ざっていたのをフラットな状態で見たからかもしれない。

ロックを聴きだしてそれほど年月が経ってない時期に見た映画「ウッドストック」のインパクトは
強烈だったが、個人的にはそのずっと後に見たエド・サリヴァン・ショーでの映像が更に強烈だった。
ステージを降りて、いかにも保守的な佇まいの客席に座った紳士淑女の目の前で、
のたうちまわり雄叫びを上げる様は、まさに「変な生き物」そのものであった。

成功を収めつつも、先駆者ゆえの疲弊か、はたまたドラッグのせいか妙に冷めた感のある
70年のディック・キャベット・ショーの映像も強烈であった。

人によって見方は違うだろうが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが本当の意味で機能した
期間は、おそろしく短い。短期間で燃え尽きた(枯渇したとは言わない)スライ・ストーンの歴史を
4枚のCDで振り返るという作業は、私には冗長すぎた。「輪廻」の別バージョンが収録された
CDが登場したときほどの驚きは、あくまで個人的な感想だがこの4枚組には無かったのだ。

それは、残されたアルバム群、特に「スタンド!」「暴動」「輪廻」というオリジナル・
アルバムの完成度の高さを再確認することを意味し、それらを聴くことで得られる快感指数の
高さと比べてしまうことの空しさを意味する。

それに。07年に1ST「新しい世界」から「輪廻」までのアルバムがCD再発された際に
「グレイテスト・ヒッツ」を除く7枚のアルバムに収録されたボーナス・トラックの合計は
33曲。それとも比べてしまうわけで、どうにも今回の箱は私的感覚では分が悪い。

それでも、今後の期待としては70年の「ワイト島ライブの完全版」という楽しみが出てきた。
それと同時にアルバム単位でのDXエディションが編まれたら、もっと凄いのが出てくるのでは
という、良からぬ想像もしてしまった。今回の4枚組は、この先新譜など出ないであろう
スライの遺産蔵出しの予告編として楽しみたいと思う。


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THE SOUND OF PHILADELPHIA

2013-09-07 07:08:51 | SOUL

     

レゲエのライブ盤は売れないという話を何かで読んだことがある。確かにスタジオで
好き放題に音を抜き差しした「ダブ」という手法での盤の人気が高かったりするので、
音の気持ち良さを追求するのに、スタジオ関係者やミュージシャン以外の他人の感情や
熱気は無用ということであろうか。

思い起こせば、ソウルのライブ盤というのをあまり所持していない。さて、この理由は
何だろうと、しばし考える。年代やレーベル色、地域や録音スタジオといった様々な
特性が反映された差異を、音の気持ちよさの中から感じ取るのが楽しみの一つだからか、
というのが辿り着いた結論。

それでも、レゲエのライブ盤の中にも何枚か好きなアルバムがあるのは去年の4月の
当ブログで記したが、それと同じようにソウルのライブ盤にも好きな盤はいくつもある。
高校2年の時に初めて買ったソウルのレコードである、オーティス・レディングのLPや
92年に突如CDでリリースされたジェームス・ブラウンの盤の熱気には、今も驚かされる。

さて、先日のレココレの「ソウル/ファンクの100曲 1967-1979」を改めて眺めてみると
フィラデルフィア・インターナショナルの曲が少ないのに気付く。私はこのレーベル特有の
流麗な音の感じがけっこう好きなのだけど、これはロック者にはあるまじき嗜好かもしれない。

モータウンやスタックスのレビュー形式のライブ盤はリアル・タイムでリリースされていて
私もその熱気を楽しんできたが、フィラデルフィア・インターナショナル所属のミュージシャンの
ライブ盤というのはずっと聴いたことがなかった。そこへ突如現れたのが、この盤。

     73年9月に行われたCBSレコードの
コンベンション・ライブを収録したCDが「GOLDEN GATE GROOVE」。40年もの間、
リリースされなかった理由がわからないほどの豪華メンバーによる、ライブ盤である。

ドン・コーネリアスのMCで始まり、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ、スリー・
ディグリーズ、ビリー・ポール、オージェイズと続くライブは正にオール・スター戦。
バックの演奏はMFSBで、彼らの代名詞でもある『T.S.O.P.』もバッチリ演奏。
確かに、スタジオ盤の魅力はここにはないが、ライブならではの別の魅力は十分に感じる。

「映像は残っていないのかなぁ」と、更なる欲望を掻き立てつつ、もう一度考える。
「なんで、あの100選に『T.S.O.P.』は入らなかったのだろう?。」

リアル・タイムの「ソウル・トレイン」がテレビ東京でなく、NHKで放送されていたら
どうだったろうか・・・・。

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ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000

2012-11-08 21:18:33 | SOUL

アトランティック・レーベル創立65周年ということで、R&Bやソウルにブルーズの
アルバムが100タイトル再発された。2012年デジタル・リマスタリングで
値段が1枚1000円というのには驚かされる。最近はジャズのアルバムを1000円
或いはそれ以下で大々的に売り出して、それがそこそこ売れているという内容の
新聞記事を見たことがあるが、遂にソウル・ミュージックにもその波が押し寄せた
というわけで、実に嬉しい限り。

国内盤のアトランティック・ソウルのCDと言えば、緑と赤を背表紙とリア・ジャケットに使った
一連のシリーズが、即座に頭に浮かぶ。発売当初は2000円だったが近年は1500円になり、
緑と赤の背表紙はある種の「お約束」というか、わざわざ口に出さなくてもあの背表紙の盤を
数多く所持していることが、ソウル・ミュージック・ファンなら当然の事のように
思われてきたのは間違いないだろう。

しかしながら、かれこれ20年近く同じイメージだったのも事実。今回の再発はデザインを
すっきりさせ、心機一転というか、これでまた新たなファンを獲得するのに相応しい値段と装丁で
あることを実感させる。

1枚1000円となると、今まで何の気なしに見逃してきたアルバム(例えばカーラ・
トーマス)に手が出るし、日本初CD化(例えばバーバラ・リン)と言われれば手が出るし
かつて私の嫌いな2イン1仕様で輸入盤が出ていたものの、単体でかつ日本初CD化
(例えばスウィート・インスピレーションズ)と言われれば、またまた手が出るというものだ。

実際、既に多くの盤をオーダーしたが、緊急性は全くない(笑)ので来年発売のブツと同時に
注文して、ブツを確保して決済を遅らせるという手立てをとった。そりゃあ潤沢な資金があれば
何だって今すぐに手にしたいが。

そんな中で、迷わずすぐに入手したのが掲載写真のCD。フィリップ・ウィンがスピナーズ脱退後の
77年にリリースしたファースト・ソロ「STARTING ALL OVER」。世界初CD化でもある。
私はフィリップのことはPファンクから追いかけてスピナーズまで遡り、80年のソロ・アルバム
「WYNNE JAMMIN'」を大いに気に入ったので、今回の「STARTING ALL OVER」は
待ちに待った再発というわけである。

温かみのある声とトラック、そしてこの楽しげなアルバム・ジャケットはどうだろう。
人生はメリー・ゴー・ラウンド、人生ゲームのどこで停っても楽しいようなアルバム・ジャケットは、
そのままアルバムの楽しさを表現している。

さて、このシリーズ、後何枚買おうかな。(笑)


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SAM COOKE / THE RCA ALBUMS COLLECTION

2011-12-06 20:29:42 | SOUL

ソウル・ミュージックというものを最初に意識したのは、間違いなくRCサクセション経由で知った
オーティス・レディングであり、柳ジョージ経由で知ったサム・クックである。
オーティス・レディングに関しては、これはもう聴いた瞬間に打ちのめされた。今思えばどちらかというと
派手なロックよりの音であったこと、ビートルズやストーンズの曲を歌ったことが、16,7歳の私にも
わかりやすかった。しかし最も重要だったのが、アルバムがカタログに残っていたということである。
ロックのレコードを扱ったガイド本やディスコグラフィーでも丁寧に扱われていて、ジャケットや収録曲を
覚えやすかったのも大きい。

最初にLPで「ヨーロッパのオーティス・レディング」を買い、CDの時代になってからも割と早い時期にCD化され
オリジナル・アルバムは割と簡単に全て揃えることが出来た。それに比べてサム・クックは
どうだったろうか。これはジェームス・ブラウンもそうなのだが、ベスト盤は割とよく見たのだが、
オリジナル・アルバムの情報を、今と違って簡単に知ることが出来る時代でなかったし、何より店頭に
物自体が無かった。ジェームス・ブラウンに関しては数年置きにまとまってCD化されたので、それでかなり
揃えることができたが、サム・クックのオリジナル・アルバムはほとんどCD化されずに今日まできた。
今年になって、ようやくRCA時代のオリジナル・アルバムがまとまってCD化されたのである。

掲載写真はサムのRCA時代のアルバムを8枚収録したボックス・セット「THE RCA ALBUMS COLLECTION」。
8枚中6枚が初CD化であり、フィル・スペクターの箱ほどの衝撃は無いが、これはこれで歓迎すべき箱である。
というか、62年の「TWISTIN' THE NIGHT AWAY」が初CD化という事実に愕然とする。

     

ソウルの楽曲はシングルのみの発売が多いために、シングル単位で捉えることも重要だが、カタログに
長く残るのはシングルではなく、アルバムであるはず。なので、今回は箱に詰め込まれての発売であるが
せめて上記の2枚くらいは単体でしっかりと残して欲しいものだ。

「サム・クックのRCA時代」ということで聴く前の期待は大きかったが、正直に言うとスタンダードを歌う
何枚かは自分の望む感触とは違っていた。勿論それはサムの歌唱に対する不満ではなく、バックの音が
大人しすぎるということである。しかし、スタンダード集を聴いて気付いたこともある。

ロッド・スチュワートの当たり企画である、THE GREAT AMERICAN SONG BOOKのシリーズは
今のところ第五集まで出ている。私は第一集から第四集まで聴いたのだが、ついこの間までは「いつまで
こんなことをやってるのか。」なんて思っていた。しかしながら、ロッドが最も影響を受けた先達は
間違いなくサム・クックである。たまたまステージでサッカー・ボールとマイク・スタンドを蹴り上げたら
思いの外、受けてしまったのだがサム・クックのように歌唱力で数多のバラッドを自分のモノにする
機会を狙っていたと考えれば、ロッドの選択は正しかったのかな、或いはロッドの本質はこうなのかな、
なんてことを考えるのである。

なにはともあれ、世に出て広く聴かれないことには話にならない。今回のサムの箱はいろいろな事を考える
良い機会になった。そして、私が初めて買ったサム・クックのベスト盤CD「THE MAN AND HIS MUSIC」は
実に良い選曲だったと改めて思うのであった。

コメント (5)
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THIS IS A MAN'S WORLD

2011-10-31 20:20:56 | SOUL

最近は家で映画のDVDを見ることが多い。多いといっても映画通の人から見れば、「そんなの
『多い』のうちに入らないよ。」と言われたら返す言葉も無い(笑)のだが、自分基準では「多い」のだ。
昔から映画は嫌いではなかった筈なのだが、果たしていつごろから余り映画を見なくなったのだろう。

映画を見なくなった理由は明確にわかる。それは単純に拘束時間が長いからだ。
ロックのシングルなら3分間で、アルバムなら35分から45分で完結する世界に比べて、
完結するまでに90分~120分以上かかる映画が、ある日突然「のろま」に思えて、それから
映画を見る機会が少なくなったのだ。映画を1本見るよりレコードを2枚もしくは3枚聴いたほうが
面白いと思えたのだから、これは仕方がない。

ところが、ここのところ映画を見る習慣が戻ってきた。1週間に3本から4本見るのだから、それまで
1年に10本くらいしか見ない生活から比べれば大違いというわけである。
では、何故映画を見るようになったか。

理由はいくつかある。そのひとつは単純にテレビ番組が面白くないから。おっと、こんなことを書いても
毎週「なるほどハイスクール」を楽しみにしている、なんて書けば何のリアリティもないですね。(笑)
本当の理由は、それまで45分で完結するはずだった世界、つまりLPからCDになって1枚のアルバムが
完結するまでに時間がかかるようになったことに、今更のように気付いたからである。
特に重厚なボックスに3枚も4枚ものCDが収められた箱モノが増えてくると、何を言わんや、である。
CD1枚聴くのに70分かかるのなら、後30分ぶっ足して映画を見てもいいんじゃないか、と思えるように
なった、というのが本当のところだ。こんなことに今更気がつくのも間抜けの極みだが、間抜けとは
そういうものだ。

DVDの単価がCDに比べて安い場合がある、というのも大きい理由だ。下に挙げた4枚のDVDと
それに関連するCDは、何れもCDを先に買い音楽を楽しんだ後、安価で発売されている映画のDVDを
購入した。音楽は映画と離れて独立して楽しめるものだが、映画を見たあとでCDを聴くと、また
新たな発見や思い入れが増えるというものである。そんな意味もあって最近は気持ちを改めて
映画に接するようになったというわけである。

     

映画「黒いジャガー」と「SHAFT  /  ISAAC HAYES」

      

映画「スーパーフライ」と「SUPERFLY  /  CURTIS MAYFIELD」

      

映画「110番街交差点」と「ACROSS 110TH STREET  /  BOBBY WOMACK」

      

映画「ブラック・シーザー」と「BLACK CAESAR  /  JAMES BROWN」

何れも70年代初期から中期にかけての所謂ブラックスプロイテーション・フィルムである。
貧困、差別、暴力、不法取引・・・。こういった世界から伸し上がるには、或いは正義を貫き通すには
戦いに勝ち続けなければならない。負けは「死」を意味し、されど勝ち続けることは虚しさを増幅させるだけ。
勝者もいれば敗者もいる。その差は紙一重。

映画の中では、どちらかというと黒人が格好よく描かれ白人は間抜けなように扱われるきらいもあるが
それは、そのまま権力は腐敗した物で、それに抗う者が格好よく扱われるのは、いつの時代も
どの視点から見てもさほど変わりないということに他ならない

これらの映画は、スクリーンに黒人社会が抱える問題をわかりやすく提示したという意味で価値が
あるだけでなく、独特のスリルとスピード感、そしてファッションが見る者の目を惹く。
バックで流れるトラックの出来が良いというのも特筆すべきだろう。

あっ、何で私がラップやヒップ・ホップが嫌いなのか、その理由も更に明白になりました。
音楽センスの違いに加えて、ファッション・センスの違いというのは、今まで気付かなかった。(笑)

この4本の映画は、どれも面白いのだが、一際印象に残るのは「ブラック・シーザー」かもしれない。
ヘミングウェイの「勝者には何もやるな」という言葉をどう解釈するかは見る人に任せるが、伸し上がったかに
見えた男がかつての自分と同じような年若いギャングによって末路を迎えるエンディングが、
争いの虚しさを感じさせる。

「スーパーフライ」にはカーティス・メイフィールドの演奏シーンがあるし、「黒いジャガー」のDVDの
映像特典にはアイザック・ヘイズによる『THEME FROM SHAFT』の録音風景も収録されていて、
音楽的な楽しみも十分にある。

えっ、「COFFY」はどうしたって?。

今回はIT'S A MAN'S MAN'S MAN'S (更に)MAN'S WORLD ということで。(笑)

BUT IT WOULD BE NOTHING
NOTHING WITHOUT A WOMAN OR A GIRL・・・・

コメント
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間違いそうだ

2011-08-31 18:52:11 | SOUL

      

ネットでも本でもなんでもいいが、あるアルバムについて書かれている紹介文を読んで、それを参考に「いつか
買おう。」と思い掲載されているジャケット写真を脳内に焼き付ける。こういう場合、バンドの名前とかアルバム・
タイトルをメモすればよいのだが、面倒くさがって「とにかく、ジャケ写を覚えたから大丈夫。」といつもメモをしない。
すぐ手の届くところにペンと紙があるのに、だ。

酔っ払っているというのは都合のいいことに、自分の頭が大して良くないということをすっかり忘れさせる。
で、似たようなアルバム・ジャケットの写真を目にし、「あれ、これがこの間見たヤツだっけ?。」と
間違った情報がどんどん上書きされていくのだ。(笑)

掲載写真の2枚は、同時に購入した。何故なら大して詳しくないうえに、似たような雰囲気のジャケットで、
両方のアルバム・ジャケットを見る度に(同時に紹介されることは、まず無い。)どっちがどっちなのか、頭の中で
区別がつかなくなったので、「これは同時に注文して、同時に届いたブツを聴いて音込みで記憶するしかない。」と
思ったからである。まあ、今となっては明確に音もジャケ写も区別できるのだが。(笑)

掲載写真左はビヴァリー&デュアンが78年に出した「BEVERLY & DUANE」。時期的にはディスコの時代なのだが
単調ではなく、ミディアム・テンポの曲が気持ちよく流れる。男女デュオというのは、個人的にはあまり得意では
ないのだが、尺が短い(8曲で30分足らず)ということもあって、一気に聴き通せる。

掲載写真右はエモーションズが84年に出した「SINCERELY」。エモーションズと言えば、私はモーリス・ホワイトらが
中心となったカリンバ・プロダクションから出た「FLOWERS」をよく聴いていたが、間抜けなことに「FLOWERS」の
ジャケットはよく覚えているのに、「SINCERELY」のエモーションズと記憶の中で中々一致せずにいて
リア・ジャケットに写る女性3人を見て「ああ、そうか。もしかして・・・。」と相成ったのである。
いかにも80年代のプロダクションだが、ソウルに関しては最近は「こういうのもアリだな。」と今になって
やっと許容できるようになった。ロックはまだ無理なヤツが多い、というか、それらはもうずっと無理かもしれない。(笑)

音もジャケット写真も明確に区別できるようになったのはいいのだが、どちらも好きなジャケット写真で無いのは
今も変わらないのだけど。

コメント (2)
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