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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THANK YOU , CORN-FED

2014-10-21 19:06:29 | REGGAE

       

赤黒のHPのレゲエ・コーナーを見ていると、面白そうなブツが見つかった。CORN-FED
なるレーベルが、かつてリリースした「CD-R」のデッド・ストックが入荷したということで、
そのラインナップの中には気になるものが多々あったのだ。

未だにCD化されないブツは何種もあるし、ミスティ・イン・ルーツの7インチや12インチを
これでもかと集めた2枚組の編集盤まである。気が付けば7枚も買っていた。(笑)

10年に日本でのCD化で「世界初CD化」が実現されたジャッキー・ミットゥの「STEPPING
TIGER」も既にCD-R化されて世に出ていたのか・・・。今回のデッド・ストックの入荷は
レゲエ好きに大いにアピールしたようで、HPに掲載されてから4、5日でほぼ売り切れに
なったものが多いようだ。

CORN-FEDのことなど何も知らなかったのだが、到着したブツは04年から05年あたりに
制作されたようで、あのころの私はまだ目利き目配りが足りなかったということか。
CDRの盤面にはそれぞれの盤のオリジナル・レーベルを踏襲した印刷がなされており、
音質も上等。ほとんどの盤にオリジナル・アルバム未収録の12インチ音源やバージョンが
ボーナス・トラックとして収録されているのもうれしい。

掲載写真左は オーバーナイト・プレイヤーズが80年にリリースした「BABYLON
DESTRUCTION」。スタジオに集まった面子がその場限りで使用した名前のようで、
アルバムはこの1枚のみ。1曲目の『SHAKA THE GREAT』は様々なコンピレーション盤に
収録されている名曲。清流を進む舟の櫂のようにアコースティック・ギターが紡ぐフレーズが
印象的で、この曲が気に入らなければこの先聴く必要が無い、と言い切ってもいい名アレンジ
が施されている。全体にとても聴きやすく、ちょっとした仕掛けも楽しい盤で、チープな
シンセやハーモニカ、トランペットといった楽器の使い方がとても効果的である。

右の盤はサンズ・オブ・ジャーが、これも80年にリリースした「REGGAE HIT SHOWCASE」。
コーラス・グループであるが、後半はダブになるショーケース仕様なので一曲で二度美味しい。
こちらのバックは正にオール・スター総登場といった感じである。日本盤がリリースされて
ライナーでも書こうものなら、面子を書くだけでそれなりの字数が稼げるだろう。(笑)

ショーケースといっても1曲目の『MESERET』はボーカルが無いので、純然たるダブ・インスト
と捉えることができるのだが、ここではリードのトランペットが格好良く何かの劇伴でも
使えそうな感じである。曲によってはダブに変わるやいなやテンポが変わるものもあって
緩急の変化も面白い。勿論、ボーカル・グループとしての聴き処もちゃんとある好盤。

まだまだ未CD化のダブ盤はたくさんある。CD-Rでも構わないから、どんどんリリースして
ほしいものだ。

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JAH LIFE

2014-09-20 00:02:05 | REGGAE

    

昔からダブのレア盤として知られていた「JAH LIFE IN DUB」が再発された。LPで。(笑)
サイエンティストがミックスしたということが私的には最大の購入ポイント。一聴して気に入った。

レゲエの中でもダブのアルバムというのは紹介するのが大変である。
何が大変かというと、ロックやジャズのアルバムのように「ミュージシャン名 / アルバム・タイトル」と
簡単に表記できないからである。

今回の盤も「JAH LIFE IN DUB」と記載されているだけ。これがアルバム・タイトルであることは
察することができるが、JAHもとい、じゃあこれは誰のアルバムなのと言われると返答に困る。
「JAH LIFE」というのはレーベルの名前。演奏はルーツ・ラディックス、元になった曲の歌い手は
バーリントン・リーヴィ、そしてミックスはサイエンティスト。

タイトルからしてレーベルの意向で出されたダブ盤というのは明白なのだが、トラックを
使いまわして別のレコードを仕立てあげるというレゲエ特有のスタイルが、ダブ盤を紹介する時、
或は探す時にわかりにくいことになったりするが、そこらも込みで大らかに楽しむのが
このジャンルに相応しい。まあ、大抵はミックスした人名義で紹介されることが多いのだが。

今回の盤はレコードは新しくプレスされたものの、ジャケットは80年代のデッドストックを
使用している。ジャケットの擦れた感じの経年劣化が妙に嬉しい(笑)のだが、それ以上に
嬉しかったのがダンボールの匂い。久々に嗅いだ中古盤の匂いであった。(笑)

それにしても、流石はサイエンティスト。久々に遠くまで飛んだ。(笑)

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SWEET INSPIRATION

2014-09-02 18:55:23 | REGGAE

掲載写真はジャー・ウォブルが女性ボーカリストのPJヒギンスを前面に出したダブ・サウンドを
展開するアルバム「JAH WOBBLE PRESENTS PJ HIGGINS」。

PJはエチオピアのレゲエ・バンドであるダブ・コロッサスのメンバーでもあり、好事家の間では
それなりに知られた存在かもしれないが、私は今回の盤で初めてその名を知った。
つまり、興味のほぼ100%はジャーがつくるトラックにあったというわけである。

PJの声は何というか、少々粘着質な感じで個人的には特筆すべきところはないのだが、
これが所謂ラバーズではなく、一癖あるトラックにのるとそれなりに映えるから、プロデューサーの
力量というのはこういうところで発揮されるのだなあと思ったり。まあ、単なる歌手ではなく
曲つくりにも参加しているので、ここは才女とでも言うべきかも。

古いようで新しいレゲエ。レゲエにおけるスネアの音がここまで重いのは目から鱗というか
想像もしていない出会いで、これが全くもって格好いい。スネアとトランペットにかけられたエコーが
気持ち良い『KING OF ILLUSION』にハマったその直後に同曲のダブ・バージョンが続けられるのが
圧巻。それほど飛び道具的な処理はないのだが、深く静みこむかのようなダブは実に効く。

タイトル曲で、ギターとフェンダー・ローズの音色が絡むと、ただでさえ何だか気が遠くなりそう
なのに念の入ったことにジャーはここでハモンドまで演奏している。実に桃源郷である。(笑)

おそらく、この盤はジャー・ウォブルのファンが手にするのだろうが、レゲエを主戦場にする人が
聴いても全くO.K.な出来である。現時点ではCDしかでていないが、アナログで聴きたい方は
10月までお待ちを。アルバム収録曲の『WATCH HOW YOU WALK』は12インチが
先行リリースされ、これにはリー・ペリーやデニス・ボーヴェルのリミックスが収録されている。

ジャー・ウォブルが素晴らしい新作をリリースした一方で、キース・レヴィンはあの「コマーシャル・
ゾーン」の決定版をリリースするようである。こちらも楽しみだ。


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FISHERMAN STYLE

2014-02-28 00:15:43 | REGGAE

フィッシャーマンという言葉は日本語にすれば、漁師とか釣り人という意味であるが
私がこの言葉を初めて知ったのは18歳の時である。

大学に入学して間が無い、まだ少し肌寒い4月半ば頃だったろうか。服装に頓着しない
私にクラスのある男が声をかけてきた。「そのフィッシャーマン・セーター、ええ感じやな。
自分、結構オシャレか?。」な、なんなんだこの唐突な会話は。
私は肌寒いから適当なセーターを着ていただけなので、何のことだか話の意図が
見えず、「さよか、ほな。」と言ってその場を去った。

それでもフィッシャーマン・セーターという耳慣れない言葉は記憶に残った。
そこで、調べてみるとどうも、アイビー(死語ですな)に人気のセーターだったようで、
私が着ていたスタジャンのイメージと相まってそういう話をふってきたのだろう。

これはいかん、何せ心は一本気なロックンローラーなのだから。
で、私は慌てて前から欲しかった濃い茶色のジャケットと白いシャツを買いにいった。
お手本はストーンズの『START ME UP』のPVでのキース・リチャーズさん。(笑)
似合うかどうかはさておき、一本気なロックンローラー(笑)の自尊心は回復したのであった。

その後、スカジャンを買ってしまい、何だかわけがわからなくなってしまった(笑)のだが
四国の田舎に帰ってスカジャンを着ていると「おおっ」と羨ましがられたのであった。
昔のヤンキー気質が抜けていない同級生に褒められても嬉しくないので、フィッシャーマン・
セーターと共に破棄しようとしたところ、スカジャンは意外なところで引き取り手があった。
妹だったのだけど。(笑)男物の青と銀のスカジャン(背中には鷲の刺繍)を着るような女とは
つきあいたくないものだ。(笑)

おっと、くだらない前置きが長くなった。
掲載写真は06年に出たコンゴス&フレンズのアルバム「FISHERMAN STYLE」。
レゲエ特有の用語にリディムという言葉がある。一般的にはリズムと呼ばれる言葉と
ほぼ同義であるが、レゲエでは格好いいリディムを使いまわすことが当たり前である。
好きなリディムを使ったトラックを集めるという遊びを楽しむことができる大らかさも
レゲエの魅力の一つであろう。

このアルバムはコンゴスの名盤「HEART OF THE CONGOS」の1曲目に配された
『FISHERMAN』のリディムを使って24組のミュージシャンが様々な解釈で同曲を
演奏する企画盤。

コンゴスのオリジナルの編集バージョンで幕を開け、ビッグ・ユース、ホレス・アンディー、
マックス・ロメオ、フレディー・マクレガー、Uロイ、ディリンジャー、グレゴリー・アイザックスら
大物が大挙参加しているところが、この企画の価値を大きなものにする。
スムースな歌唱を聴かせる者がいれば、速射砲のようなトースティングでたたみかける
者もいて、元を正せば同じ曲なのに、ここまでバラエティーに富んだものになるのかという
驚きがある。とどめはアップセッターズのダブで、これがまた格好良い。

レゲエという音楽の懐の深さを知るには、もってこいの1枚である。

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THE GOOD , THE BAD AND THE UPSETTERS

2014-02-17 10:10:23 | REGGAE

       

アップセッターズが70年にトロージャンからリリースしたアルバム「THE GOOD , THE BAD
AND THE UPSETTERS」にリー・ペリーが関与していなかったのは、よく知られた話である。
ペリーにしてみれば、自分が不在の間に「勝手にリリースされた」という気分だったのだろう、
全く同じタイトル、ジャケットで「ジャマイカン・エディション」を製作したという。

現物など見た人がどれだけいるのか知らないが、裏ジャケに収録曲のステッカーを貼って
リリースしたとのことだが、今回新たなジャケットでようやくその全貌が明らかになった。
掲載写真左の盤に収録された曲とは違う曲ばかりなので、単純に両者を比較して優劣を
つけるわけにはいかない。単純に「幻」が眼前に現れたことを喜ぶのみである。

スティール・ドラムの怪しい響きが、アップセッター・スタイルのオルガンと絡むさまは
異様に気持ちがいいし、ハード・ロックのそれとはまったく違うギターやオルガンの過度の
歪みがある曲も面白いし、アクセントで加えられる鳴り物もいい味を出している。

では、ペリーが関与していない70年のトロージャン盤が面白くないのかと言われれば、
そんなことは全くない。ダブの要素はないが、アストン・バレットとカールトン・バレットの
鉄壁のリズム隊を誇る時代であり、ソウル・マナーの曲の演奏もお手の物である。
スカタライツは勿論だが、ここで演奏された『GUNS OF NAVARONE』も、後進の
スペシャルズに影響を与えたであろうことは容易に想像できるし、お馴染のメイタルズ・
ナンバー『MONKEY MAN』の別解釈も面白い。

というわけで、ペリーは自分抜きで、鑑賞に堪えうる盤を別なプロデューサーが作ってしまい、
その出来がそれほど悪くなかった、というのである意味燃えたのかも、なんて想像するのも
楽しい今回の「ジャマイカン・ミックス」なのであった。

  さて、今回のアルバム・タイトルであるが
映画「THE GOOD , THE BAD AND THE UGLY」からいただいているのは間違いない。
何せアップセッターズには「CLINT EASTWOOD」とか「EASTWOOD RIDES AGAIN」と
題された盤があるのだから。

私もクリント・イーストウッドが好きだ。(笑)

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FREEDOM SOUNDS

2014-02-04 00:02:05 | REGGAE

スカタライツが来日するというので、何となくオリジナル・メンバーであったトロンボーン奏者の
ドン・ドラモンドのアルバムを引っ張り出してきた。

天才と称されるも才能と成功の板挟みから精神障害をきたし、不幸な事件を引き起こし
若くして獄中で他界。たったこれだけの言葉だと、おそろしく暗いイメージが湧くだろうが、ドンの
残した多くの音は、「スカとは何ぞや。」という設問に明瞭に答えてくれる。

レゲエの礎となったスカを広め、60年代前半から中盤にかけてジャマイカ音楽を
牽引したドン・ドラモンドの功績は大きすぎる。既にギターは裏のリズムを刻み始めているが
そこに、米国産のジャズやブルーズの要素を持ち込み、管楽器が主役を張るという様式を
確立したのは発明といっても大袈裟ではない。

さて、いざドンの残した音を聴こうとしたとき、何から聴けばいいのか。
今現在、CDで聴くことができるのは、というかアナログLPも全てドンの死後に編まれたもので
どれも「ベスト盤」のようなタイトルがついている。生前300以上の曲を録音したといわれるだけに
到底その足跡のすべてを知るのは容易ではない。それでも幾つかのCDでその素晴らしい
音楽に触れることができる。

     

掲載した2枚はタイトルこそ違うが、中身は同じアルバムで左はトレジャー・アイルから、
右はトロージャンから共に69年にリリースされた。「GREATEST HITS」と題された盤は
日本盤CDも出た。「MEMORIAL ALBUM」は09年に大幅に曲を増やし、スカタライツ時代の
曲も収録した2枚組の拡大版としてCD化された。これがあれば、左の盤は中身だけを
云々するなら不要ということになる。

     
「IN MEMORY OF DON DRUMMOND」は、ドンの才能を見抜き、自前のトロンボーンさえ
持ち合わせなかったドンにトロンボーンを買い与え、吹込みの機会を与えたコクスン・ドッドが
彼の死を悼んで編んだアルバム。69年にスタジオ・ワンからリリース。

「THE BEST OF DON DRUMMOND」は70年に出た。これはもう冒頭の『RINGO』を
聴くために必携。(笑)何故『りんご追分』を演奏したのか、はたまたどうしてこの曲を
知ったのか、興味は尽きない。こちらもスタジオ・ワンから70年にリリースされた。

さて、ここに掲載した4枚(実質3枚)がCDで入手できるのだが、私が一番好きな盤は、どうも
CD化されていないようだ。

     「100 YEARS AFTER」と題されたこの
レコードは80年代にリリースされたようなのだが、何処をあたっても正確な年代がわからない。
私は盤質の悪いジャマイカ再発盤で聴いているのだが、アナログで聴いているということを
差し引いても、曲の持つ熱量はこのコンピレーションが一番多いように感じられる。

『HEAVEN AND EARTH』と『NANNY'S CORNER』でのリフは同じようなものだが、
最強のフレーズと言って構わないそれは、一聴して確実に聴く者の記憶に残る。
ジャズでいうところの「テーマ」にあたる部分をわかりやすく曲全体で実践したということが
よくわかる盤である、という解釈も可能だろう。
これこそCD化されて、広く聴かれて欲しい盤であると心から思う。

で、一番お薦めは結局レコードでしか聴くことができないのであった、というオチはダメか。(笑)

私にも間抜けなオチがある。スカタライツが演奏する『RINGO'S THEME』というタイトルを見て
「えっ、リンゴ?、これは聴きたい。」とばかりに慌てて購入して、いざ聴いてみると・・・。

それはビートルズの映画「A HARD DAY'S NIGHT」でリンゴのテーマとして使われた
『THIS BOY』だった・・・。(笑)
   

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HAILE I HYMN

2014-01-28 00:05:55 | REGGAE

掲載写真はアイジャーマンが78年にリリースした「HAILE I HYMN」。
ゆったりしたトラックがレゲエのある部分の最良の側面を如実に表す。音自体は
ハードではないがソウルに満ち、全編ジャー賛歌の硬派なレゲエである。

36分ちょっとで4曲の収録。レゲエにおける長尺のトラックの場合、曲の後半が
ダブになる所謂ショーケースのスタイルをとることが多いが、ここに収録された
曲は全くそんなことはなく、気分としてはグレイトフル・デッドや後期トラフィックを
聴いているのと同じような快楽をもたらす。

元々はシングル用にリリースされた曲を一部再録を含めて収録したもので、
シングル用の尺ではなく、曲が持つ本来のメッセージを伝えるにはこのくらいの尺が
必要ということなのだろう。ギター・ソロがふんだんにあるのもロック者にアピールする
ところで、アイジャーマンの不思議に揺れるようで説得力のある声と相まって
実に魅力的な1枚となっている。

アルバム・タイトルの意味を考えてみたのだが、「HAILE」というのは、ラスタファリアニズムに
おいてジャーと崇められるハイレ・セラシエⅠ世のことだろう。そう解釈すれば、自ずと
アルバムの内容もわかるというものだ。

この盤を録音するためのセッションの残りは翌年リリースされる「ARE WE A WARRIOR」に
収録される。

    同じセッツションから生まれた2枚の
アルバムであり、どちらも素晴らしい内容であるので、2枚を併聴するのが筋というものだろう。
どちらが好きかと問われれば、表題のアルバムになるのだけど。
クリス・ブラックウェル肝いりのレコーディングということで、スティーヴ・ウィンウッドが参加して
いるところは、いかにも世界戦略を考えるアイランド・レコードらしいところ。

ただ、アイジャーマンはこの後、レコード・リリースを自主流通のシステム下でコントロール
するようになり、それ故に多くのレコードがひろく聴かれるような状態にはない。
多くの盤が聴かれるような環境にあれば、もっと高い評価を得られたのではないかと
思うこともあるが、それがアイジャーマンの本意でないのなら、つまらぬ物言いということになる。

何はともあれ、この2枚はもっと聴かれるべき盤であるのは間違いない。

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MR . McGREGOR

2014-01-21 00:04:29 | REGGAE

掲載写真はフレディー・マクレガーが79年にリリースしたアルバム「MR . McGREGOR」の
CDで、08年にVPから出たもの。VPはこの頃、多くの盤を廉価で再発してくれたので
あれもこれもと勢いで買ったものだ。ただ、ジャケットを見ればわかるように隅のほうに
リリース年を記した余計なシートをクリップで挟むような感じで印刷しているのが
気に入らないところだ。

内容はもうトラックもボーカルも完璧というしかない。甘いようでしっかりしたフレディーの
歌唱は若さ溢れて、いつ聴いても清々しい。トラックも面白いものが多く例えば『WALL OF
JERICHO』でのハイハットさばきや、『JAH CAN COUNT ON I』で鳴るギターの音色が
やたらと気持ちよく、『RASTAMAN CAMP』といった重要曲も収録。

で、実は深く調べもしていなかったのだが、私はしばらく混乱していた。
CDの盤面には「OBSERVER」のレーベル・ロゴが印刷されていたのがその原因でもあるのだが
何でVPの再発は、このジャケットで「MR . McGREGOR」のタイトルでCD盤面に「OBSERVER」の
ロゴを使ったのだろう。
もし、レーベルとアルバム・タイトルを一致させるのなら、このジャケットのはずだ。

     もう、本当にこのジャケでCD化して欲しいくらい
私の頭の中には刷り込まれたデザインだったので、当初は同一アルバムであることさえ、
ピンとこなかったくらいなのだ。

CDの際に使われたジャケットは「OBSERVER」以外のレーベルで出された時に使われ、
タイトルも「MR . McGREGOR」ではなく、単にアーティスト名をそのままタイトルにしたもの
だったのだから。本当にオリジナルジャマイカ仕様なら8曲目の『DO GOOD』はボーナス扱い
になっただろうし。

とはいうものの、刻まれた音の価値が落ちるわけでもないので、私はCDで十分に楽しんでいる。
これの原盤は高いのだろうなあ。

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THE MUSIC THAT INSPIRED A GENERATION

2014-01-08 20:42:04 | REGGAE

レゲエ事始めはボブ・マーリー&ウェイラーズの「LIVE」であり、「THE HARDER THEY
COME」のサントラだったことは以前に書いたことがある。後者は様々なミュージシャンの
優れた楽曲を集めていることで、今風に言うなら最高級のミックスCDの様相を呈していた。
ここで、メロディアンズやスリッカーズ、デズモンド・デッカーの名前を覚えたものだ。

掲載写真はトロージャンが編集した「20 REGGAE CLASSICS」と題されたCD。
オリジナルは84年に出たLPで、私がこれを手にしたのは87年にCD化された、その少し後くらい。
愛想の無いジャケットに反して、収録された曲のどれもこれもが魅力的であった。

やはりロック者ゆえ、ロック・フィールドのミュージシャンにカバーされた曲の原曲を手軽に
聴くことが出来たというのは大きかった。スペシャルズが取り上げた『RUDY A MESSAGE
TO YOU』、セレクターが取り上げた『TIME HARD』、そして勿論ストーンズが取り上げた
『CHERRY OH BABY』。流石にもうメイタルズは知っていたが、改めて『PRESSURE
DROP』や『MONKEY MAN』を同じ盤で聴くと、メイタルズの別格ぶりと、曲をとりあげた
クラッシュやスペシャルズのセンスの良さにイヤでも気づいたものだ。

正直に書くと、これを手にした時点でトニー・トライブの『RED RED WINE』を聴いて、
「ああ、これがUB40がカバーした曲のオリジナルか。」と思っていた。(笑)間違いに気付くには
更に5年ほどかかったものだ。

メロディアンズの『RIVERS OF BABYLON』は「THE HARDER THEY COME」のサントラ
にも収録されているが、更に正直に書けばリンダ・ロンシュタットがカバーしている該当盤を
聴いていたにも関わらず、その事に暫く気が付かなかった。(笑)継続は力なり、である。

この盤で知ったミュージシャンは多いが、個々人のオリジナル・アルバムを揃えるには
ほど遠かった。単に見つからなかっただけなのだが、2011年に幾つかの盤が
廉価でCD化されたことで、一気に事は進んだ。07年に出たスリッカーズやCD黎明期に
早々にCD化されたメロディアンズやメイタルズ以外は、なかなか入手できない盤が多かったのだ。

      
     

上に掲載した4枚のアルバムは、「20 REGGAE CLASSICS」に収録されている、『LIQUIDATOR』
『LOVE OF THE COMMON PEOPLE』、『LONG SHOT KICK THE BUCKET』、『007
(SHANTY TOWN)』をそれぞれ収録したオリジナル・アルバムである。これらを手にした時、
レゲエ事始めの時期に「20 REGGAE CLASSICS」に出会ったことを思い出し、またその盤を
飽きもせずに聴き続けたことを、いや飽きさせない魅力を持ったコンピレーション盤そのものに
感謝したものだ。板落としの粗雑な盤と言うなかれ。

1枚のコンピレーション盤から、あとどれくらい世界が拡がるか・・・。
まだ楽しみは残っている。

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STEPPING TIGER

2014-01-06 20:18:24 | REGGAE

昨年はあまりレゲエを取り上げなかった。季節を問わず聴いているし、目ぼしい再発盤も
入手しているつもりなのだが、それらに余り惹かれなかったというのがあったのかも。

ロックのリイシューだってすぐに生産中止、廃盤になるのに、ソウルやましてレゲエなんて
ジャンルのブツは出たらすぐに入手しなければ、後の祭りであることは経験上わかっている
はずなのだが、それでも頭が悪いせいか学習能力が無いせいか、同じ過ちを未だに繰り返す。

掲載写真はジャッキー・ミットゥが79年にリリースした「STEPPING TIGER」のCD。
オリジナルはジャマイカのマイナー・レーベルから極少数プレスされたレコードで、ジャケットも
無い。10年の日本独自の世界初CD化は快挙であったが、実は私は発売時に手にしていない。

これが出る1か月程前に同じような触れ込みで「THE MONEY MAKERS」という盤が
CD化された。それを聴いて「これくらいのメロウさなら、「REGGAE MAGIC!」の方がいいな。」
なんて適当なことを思いながら聞き流したがために、掲載盤が出た時も「ま、そのうちに買うか。」
と後回しにしていた。あれから3年、アッという間に入手困難の高値盤になってしまった。

そうなると、どうしても欲しくなるという悪癖治らずなのだが、昨年末に格安で入手できた。
いざ、聴いてみると・・・。

これが素晴らしい。素敵といってもいいだろう。キーボードの音は甘いオルガンのような音色から
時代がかったシンセ風の音もあるのだが、そこにジャッキーの盤には珍しいダブをかまされると
コレが最高の飛び道具になるのだ。これが自主制作盤でほとんど流通しなかったのは、
何とももったいない話である。メロウな側面とアグレッシブな側面が交互に現れるので
何ともカメレオンのような盤ともいえるが、それこそジャッキーが今まで体現してきた、
「曲のベスト盤」ではなく「音のベスト盤」の趣を感じる。

69年の1STや70年の「MACKA FAT」もいいけれど、私の中ではそれらと同等の
スタンダード盤となった。運よくCDを見つけた方は迷わず入手していただきたい1枚。


 

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REGGAE CELEBRATES THE GRATEFUL DEAD

2013-08-06 02:11:12 | REGGAE

掲載写真は「FIRE ON THE MOUNTAIN」と題された2枚組CDで、レゲエの有名どころが
グレイトフル・デッドの曲をカバーしたアルバム。もともとは96年にVOL.1が、翌97年に
VOL.2という形でリリースされていたものが、今年になってまとめられたもの。両者を
所持していなかった(というか、そんな盤があったことすら気に留めていなかった)私は
「これはイイや。」とばかりに入手したというわけである。

カバーしたミュージシャンの名前を列記すれば、その名前の大物感(笑)に惹かれるという
もので、事実私がそうであった。実際に聴いてみると各々のミュージシャンが70年代に
残した音の印象とは違うわけで、時代が90年代であったことを今更のように感じるのだが
だからといって、ここに収録した音を嫌いなわけではない。

例えば、何気につけたFMラジオからマイティー・ダイヤモンズの『TOUCH OF GREY』が
流れてきたら、「え、今の誰のバージョン?」って感じでずっと気になるだろうし、それは
スティール・パルスの『FRANKLIN'S TOWER』にしても同じだろう。

ケン・ブース、グレゴリー・アイザックス、フレディー・マクレガーらの超大物に交じって
一際私の耳をとらえたのが、マーシャ・グリフィスとジュディー・モワットの二人の女性。
これでリタ・マーリーがいればアイ・スリーズなのになぁと思ったのは言うまでもないが
特にマーシャの『SHAKE DOWN STREET』の歌唱は素敵で、単調なリズムのアレンジを
補ってあまりある。

コンゴスやラス・マイケル、カルチャーにトゥーツ・ヒバートの名前もあり、本当によくここまでの
ミュージシャンが参加したものだ。デッドのオリジナルではないが、デッドがカバーした
曲ということで『GOOD LOVIN'』(歌唱はデニス・ブラウン)を収録したのも気が利いている。

さあ、カーステにセットして窓を開けて(笑)走ろうか。

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AMIGO + OGIMA

2013-04-02 20:08:41 | REGGAE

一昨年に自分の中で「レゲエ」というものを一度、整理してみようという思いもあって
「ルーツ・ロック・レゲエ100選」にトライした。ああいうものは選んで暫くすると、いや、
選んだそのすぐ後にも「ああ、これをこっちにしとけば良かったな。」なんて思うことが
多く、揺らぐ心は自分の中で確固たる自信が無いことの証左であり、何とも情けない。

今振り返っても「これは乱暴狼藉だな」と思うのはスカタライツ、ブラック・スレイトのアルバムで
ダブを選んだことである。ソウル・ミュージックやリズム&ブルーズは好きなのだが、
それ以上に遊び心満点のサイケデリック・ミュージックの面白さを優先させがちな、
私の嗜好がモロに反映されてしまった選盤だった。

そんなブラック・スレイトの80年の大傑作盤「AMIGO」がシングル・バージョンや12インチ・
バージョンを追加してCD化された。カウンターフィット盤があったかどうかは知らないのだが、
おそらく正規盤として初CD化だと思う。ブラック・スレイトは英国のルーツ・レゲエ・バンドで、
「AMIGO」はレコーディングもミックスも英国で行われた。しっかりしたメロディーを歌うキース・ドラモンドの
力強くも暖かみのある声が実に素敵だ。バックの演奏も強力で、トラックだけ意識して聴くと
まあ既に「OGIMA」の存在を知っているということを抜きにしても、ダブを施したくなる
気持ちがわかる。

ルーツ・レゲエ・バンドに相応しくブラック・スター・ライナーを題材にする歌があれば、
葉っぱの解禁を訴える曲もある。パースウェイダースの『THIN LINE BETWEEN LOVE AND
HATE』のカバーを聴くと、「ああ、この曲を最初に知ったのはプリテンダーズのバージョン
だったなあ。」と妙に懐かしくなったり。
全体に捨て曲無しの、本当に聴いていて飽きのこないアルバムだ。
ミックス違いの米盤はジャケットが違い、タイトルもバンド名を冠したものに変わっているが
そちらは私は未聴。

    でもダブもいいんだよねぇ。(笑)
「AMIGO」を逆さにして「OGIMA」とした遊び心が楽しいし、そこから飛び出る音は更に
楽しい。英国産のダブとしては、先日初CD化されたウィンストン・エドワーズ&ブラックベアードの
『DUB CONFERENCE』と同じくらい重要だと私は思っている。これも早期のCD化を希望。

英国のレゲエ・バンドのことをぼんやり考えていて、ハタと気付いた。
件の「ルーツ・ロック・レゲエ100選」だが、アスワドもダブを選んでいたとは・・・。(笑)

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FRED LOCKS

2012-11-04 09:26:39 | REGGAE

フレッド・ロックスが残した音源というのはそれ程多くない。大体の場合、75年(76年?)の
「BLACK STAR LINER」が取り上げられて、それで完結する。私もそんな一人で
その1枚だけ所持している。

BLACK STAR LINERというのは、マーカス・ガーヴェイが1920年頃にアフリカ
回帰運動のために設立した会社の名称で、そんなタイトルから伺い知れるように
硬派なシンガーである。そんなフレッド・ロックスのアルバムを4枚収録した箱が
VPレーベルお得意の「REGGAE LEGENDS」シリーズの一環としてリリースされた。

    
    

目玉は「BLACK STAR LINER」のダブ盤「BLACK STAR LINER IN DUB」。
今まで発表されることなく眠っていたダブで、ロイド・コクスンが自身のサウンド・システム用に
残していたというのだから、「現場」でないとこのダブを聴くことができなかったのかも
しれない。2012年にこうして世に出たことは素直に嬉しい。派手なダブではないが
渋く深い音を聴くことができる。太巻きを作らんとしているフレッドの写真も良い。

78年に録音されながら2000年までリリースされなかった「THE MISSING LINK」、
83年録音の「LOVE AND ONLY LOVE」は単体でCD化されているが、後者の盤は
現在だと入手が難しかったので、こうして纏めてもらえたのは有難い。

レア盤として知られる、70年代に録音されたフレッド・ロックス&ステッパーズ名義の
「NEBUCHADNEZZAR KING OF BABYLON」は、フレッド以外に一枚看板を
背負ったリトル・ロイの歌唱とダブが収録されているので、ここに収録されなかったのかもしれない。

それがリリースされるまで、この箱の4枚を聴き続けて待とうと思う。

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JIMMY CLIFF / REBIRTH

2012-10-17 20:42:38 | REGGAE

 

昨年の12月にリリースされたジミー・クリフの「SACRED FIRE EP」を取り上げた際に、
「この調子で10曲揃ったら、今年最高のアルバムの1枚になったのに」と書いた。
それが今年になって、アルバム「REBIRTH」となって実現した。

EPに収録されたディラン・カバーこそオミットされているが、全曲聴きどころの珠玉の13曲が
揃った。ジミー・クリフのアルバムは10枚ほどしか聴いていないのだが、今回のアルバムは
70年代や80年代の数ある盤と比べても全く見劣り聴き劣りがしない。

21世紀に提出されるに相応しい、ルーツ・ロック・レゲエとでも言おうか。ランシドというバンドには
全く疎いのだが、90年代以降のシーンを牽引するパンク・バンドであることは了解していた。
そのランシドのティム・アームストロングがプロデュースしたことで、現役感覚溢れるアルバムが
出来たということなのだろう。

62年に自身のキャリアをスタートさせ、映画「THE HARDER THEY COME」に出演して
飛躍的に知名度が上がり現在に至るまでを歌いこんだレゲエ賛歌『REGGAE MUSIC』を聴くと
嫌でもジミーが歩んだ王道の凄さを思い知る。王道故に「通」からは軽んじられもするが
ここまで楽しい今回のアルバムを避けて通る道理は無い。聴く人によってはジミーの声の
衰えを感じる向きもあるかもしれないが、曲の魅力の前では大した問題では無いだろう。

ソウル・マナーに則った『OUTSIDER』や、昔ながらのスタイルながら哀愁漂う『ONE MORE』、
それに、かつてレゲエはレベル・ミュージックであったことを思い出させる『REBEL REBEL』と
本当に聴き処は多い。先のEPに収録されたクラッシュ・カバーやランシド・カバーも秀逸で
カバーと自前の曲のバランスが良いのも楽しい。大袈裟では無く、まさか2012年に一生聴き続ける
であろう新譜に出会うとは思ってもみなかった。

アルバムの登場のおかげでEPのみで聴くことができる曲は2曲になってしまったが、勿論EPの
価値が下がることは微塵も無い。できれば2枚揃えて楽しみたいところ。
もし、全曲のバージョンが出たら・・・・勿論買いますよ。(笑)

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DISCO DEVIL : THE JAMAICAN DISCOMIXES

2012-10-13 08:52:46 | REGGAE

     

リー・ペリーは77年から79年にかけて、かのブラック・アークで数十枚の12インチを制作している。
元々ダブという発想が当たり前のうえに、長尺のディスコ対応のミックスとなれば、御大の
腕も鳴ろうというもの。ただ、優れた12インチが多いのだが、LPより更に流通枚数が限られていたで
あろう、それら12インチは簡単に聴くことはできない。

掲載写真右は89年に出たアナログ3枚組CD2枚組の「OPEN THE GATE」。ペリー制作の
12インチを集めた編集盤で美味しいところをこれでもかと詰め込んでいる。ただ、今現在は
これすらも入手は簡単でなく、それなりの高額物件と化している。

ペリー制作の12インチで最も有名な1枚に『DISCO DEVIL』がある。マックス・ロメオの
アルバム「WAR INA BABYLON」収録の『CHASE THE DEVIL』のトラックをディスコ・
スタイルに組立てペリーが唸った曲で、B面にボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズがインプレッションズの
『I GOTTA KEEP ON MOVING』をカバーした『KEEP ON MOVING』のバージョンを
収録しているのもポイントが高いところ。

この12インチは少し前に再発されたのだが、実は買いそびれた。(笑)しまった、と
思いながら月日が流れ(笑)掲載写真左のCDがリリースされた。ジャケットに写ったトランクから
少し覗く12インチこそ、あの「DISCO DEVIL」ではないか。これは買うしかないとばかりに
予約したのだが、発売延期になりヤキモキしたが、今はこうして手元にあるというわけだ。

2枚のCDに18曲が収録されている。各CDに9曲ずつの配分なのだが収録時間はどちらも
70分を軽く超えている。ダブとディスコの要素が混じった、快楽の長期持続を求める向きには
最適の盤である。先の「OPEN THE GATE」と9曲が重なるが、そんなことを気にするよりも
おそらく初CD化であろう『DISCO DEVIL』の収録を喜ぶべきだろう。

そうすると、かの12インチ「DISCO DEVIL」のB面が気になるわけで、結局12インチは
そのうち探さなきゃダメなんだろうな。(笑)
ボブ・マーリーの77年のアルバム「EXODUS」のデラックス・エディションには、77年に
録音されたマーリーとペリーのセッションが4曲収録されている。そこには7分前後の
『KEEP ON MOVING』のオリジナル・ミックスとダブが収録されている。77年に
あのマーリーがかつての師匠と録音していたのかと感慨深く聴いたものだが、今は更に
想像を膨らませて聴いている。(笑)

今回の2枚組CDには、マックス・ロメオやジュニア・マーヴィン、コンゴスにヘプトーンズ、
ドクター・アリマンタドらとの録音が収録されていて、さながらオールスター戦の様相を
呈している。ただでさえ入手が難しい12インチを簡単に聴くことができる今回のCDの発売は
実に嬉しい限りである。

さて、このCDに未収録で「OPEN THE GATE」に収録された12インチで、聴き逃がせないのが
エリック・ドナルドスンの『CHERRY OH BABY』。何せストーンズ者ですから。

コメント (2)
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