活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

重子と熱子 何かが街を去ってゆく。

2018-05-10 17:54:47 | Weblog
カシオ、逝っちゃいました。
カシオ、デジタルカメラから撤退。スマホには勝てず…

1995年3月、元祖デジカメ・カシオQV-10発売。
世界初ではなかったのですが、Windows 95と相まって、デジタルカメラの利便性と将来性を世間に認知させた立役者でした。
カシオ社内のQV-10の試作機は2台あって、その重量と発熱量から「重子」と「熱子」と名付けられたとか。
その彼女らの直系の末裔の命脈はついに尽き果てました。

1995年は戦後50年の節目であり、阪神淡路大震災とオウム事件で日本が揺れ動いた年。
バブルは過ぎ去り、誰の目にも景気低迷が明らかになり、街は小室サウンドにあふれ、エヴァが放映された年。
思えば日本は、あの頃のメンタリティをつい最近までずっと引きずってきたように思います。
そして、今に至っては、社会の有り様や構造、何よりツァイトガイストが一変していることに驚きます。
23年も経ったんですもんね。当然といえば当然。必然です。

コンデジが売れなくなった原因はスマホに取って替わられたから。カメラの定義自体が変わったのです。
「デジカメ」の歴史的使命は終わったということなんでしょうね。
次は一眼レフの終焉でしょうか。果たしてリコー・ペンタックスはどこへ?

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