活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

私のコンタックス(レンズ編)。

2005-04-17 22:17:28 | Weblog
・ディスタゴン25mmF2.8:中心部と周辺部の差ありすぎ。周辺光の落ちも目立つ。これが国産ブランドのレンズなら叩かれまくりだったであろう迷レンズ。これと正反対なのが,安価なML24mmF2.8。隠れた名レンズと言ったら言い過ぎかな。つくづく不思議に思ったもの。
・ディスタゴン35mmF2.8:全く素晴らしい描写。ネガを引き伸ばしてみて,解像力と画質はイコールではないと言うことを実体験した。細かいところが解像していないのにプリント上では浮き上がるような立体感。新川幸信さんのレポートは嘘ではなかった。
・テッサー45mmF2.8:まさしく鷹の眼,一点の曇りなきギリギリの鮮鋭さ。しかも,硬過ぎないコントラストも程よい具合。実はこのレンズは計3本も買ってしまった。ただ何故か絞るとピントが移動するので,近距離は慎重に。
・プラナー50mmF1.4:凄く良いとの評判だったが,私にはさほど良いとは。開放では甘く,若干二線ボケも。絞ってもきりりとはしないが,陰翳と言うか立体的描写は確かに秀でている感じ。
・プラナー85mmF1.4:同じく大評判のレンズで,ヤシコンのステイタスシンボルでもあった。が,全般に甘くて,まさにポートレートレンズ。そんなこと言うなと怒るヒトがいるかも知れないが,どこにもピントが来てないような,でも,しっとりした描写はシグマの初代28mmF1.8が似ていると思う。この2本を持っているヒトは無敵か?
・ゾナー85mmF2.8:プラナーと違ってスッキリ写る。同じF2.8にして撮っても写りが明らかに違う。印象派でもモネとマネの違いと言うべきか。私はマネで撮った女の子の描写の方が好きだった。と言っても,こちらを先に買い,下取りに出してプラナーを入手したので,後で分かったことだったが。
・ゾナー135mmF2.8:ボーエンも必要かと一応買ったが,あまり使わず終いで,よく覚えていない。海で波を撮った時,重なり具合が平板にならず上手く写ってるなと。

「写真はレンズで決まる」のであろうが,AFトレンドの中,ヤシコンはなかなかAF化してくれず,せっかく揃ったレンズも全部売り払ってしまった。

早すぎた意欲作Nデジタルはどこか的外れだったのか,アダ花に。TVSデジタルはコアなファンに讃えられ,カルトカメラの範疇。SL300と双子カメラのSL300RT*。違うのはコーティングと革張りだけ?
言えるのは,写りを規定しているのはレンズよりもまず映像エンジンだと言うこと。写真はレンズよりもデジタルで決まる,のだ。
京セラ・ヤシコンが終焉を迎えたが,ツァイスレンズはサイバーショットにも付いてるし,コシナでも作る。
距離計ContaxがAE一眼CONTAXとして蘇ったように,別のコンタックスがまたデジタルで復活するのだろう。
私のコンタックスは20世紀終盤の思い出であり,未来のコンタックスはそれはそれで楽しみだ。

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