活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

銀の理由の世に乗って。

2007-11-06 23:17:46 | Weblog
そこで一眼レフのシルバーボディについて考える。
今までデジイチでシルバーVer.があったのは,
・EOS Kiss Digital,N,X
・D50,D40
・*ist-DS,-DL
・E-500
・α Sweet Digital,α100
・DIGILUX 3
かな,多分。
どれもエントリークラスなのだ(最後のヤツもそうなのか?)。
なぜなんだ?

しかも,どうもシルバーは売れないらしい。
初代Kissはシルバーがデフォルトだったけど,NやXはブラックしか見かけない。
*istの2代目はブラックだけになったし,Kシリーズはシルバーなし。D40Xもだなあ。
このままだと絶滅危惧種なのだ。

銀塩かつメカニカルな頃,一眼レフは金属の塊でシルバーが普通であって,ブラックは塗装分だけちょっと高かったし,その筋の方(お仕事の人)専用みたいでもあった。
確かキヤノンF-1が「プロのブラック」というキャッチコピーを使っていたように思う。

パンピーまで黒になったのは,A-1とかEMとかX-700とかあたり,プラボディが一般化して無理に金属に見せなくてもよくなった頃から(ちなみにそれよりちょっと前のAE-1とかME Superとかのシルバーボディは金属風に仕上げるために涙ぐましい努力をしている)。
その後,AF化もあって,一眼レフは真っ黒になってしまいましたとさ。
でも,シルバーにも根強い人気があって,ペンタMZ-5や-3はシルバーの方が出回っていたように思うし,MZ-Sのシルバーの仕上げは良かったなあ。

もはやシルバーは,カメラの外装が真鍮だった前世紀の遠い記憶―ノスタルジーにしか過ぎない。
やはり,消え去っていく運命なのかな。