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山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

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校正ミス多発教科書

2006-05-10 22:14:48 | 未分類過去
今日、朝のフジテレビの特ダネでやっていたんですが、最近の中学の教科書は校正ミスがすごく多く、問題になっているようです。

そういえば、3月の終わり頃の読売新聞に高校の教科書についても同じようなことが載っていた記憶があります。
確か、そのときの記事では、校正者の知識にも原因があるようなことを書いてありました。
例えば、コマネチが「新体操」の選手になっていて、そのような単なる誤植ではないちょっとした内容に関する間違いも見落とされているとのこと。
歴史の教科書などは分野も広く、様々な知識が必要なので、校正者の人生経験上の記憶の力とも関連があるようです。
コマネチのことは何の教科書にのっていたのか知りませんが、コマネチが新体操ではなく体操(器械体操)の選手であるということは、40代半ばの私くらいの年齢以上の人ならば、だれにも記憶があるはずです。
しかし、若い人がそのようなことをいちいち知識として身につけている可能性は少ないでしょう。そういう間違いがあったときに、「あれっ?」と思えるかどうかは、やはり年の功もあるだろうなと思います。

今日のテレビでは、やはり経費の節約のために校正に人件費をかけていないのが原因のひとつで、二次方程式に「x」(エックス)が抜けているとか、「ひらがな」が「ひらなが」になっているとかいうバカみたいなミスも多発しているようでした。教科書が間違いだらけなんてお粗末ですよね。昔の教科書に誤植を見つけたことはなかったような気がします。
筆者がチェックをするからということで、校正には力を入れない傾向にもあるようですが、私の経験ではやはり筆者は校正者とは違い、誤植には敏感ではありません。だからやはり校正を専門にする人間の作業が必要だと思います。

私が以前勤めていた出版社は法律書を扱っていたせいもあり、校正は3回以上かけていましたし、校正部はかなりの人数がいました。複数の人間がチェックすれば、ひとりだったら見落としたとしても、他の人が見つけます。「何人もチェックするなら手を抜くんじゃないの?」と外部の人から聞かれたことがありますが、最初に読んで見落とした人は恥ずかしい思いをします。だから必死です。後で読む人は前に読んだ人が見つけられなかったまちがいを見つけようと必死です。そして、3人目で初めて新たな誤植を発見することもなくはありませんでした。人間の集中力はそんなに完璧に続くわけではありませんから、一人の目では絶対に見落としがあります。
たぶんその会社は今でも同じような体制をとっていると思いますが、最近の教科書の会社はいったいどうなっちゃっているんでしょうか?

私のような優れた年増の校正者を雇いなさい!

なんちゃって。
このブログに校正ミスがあった場合は、私は校正者ではなくただの筆者ですよ~
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