ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

10/05/01 「のだめカンタービレ 最終楽章」後編で無事卒業!

2010-05-15 00:58:40 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

5/1は土曜日で、さらにGWに突入している。MOVIXさいたまで娘と一緒に観る予定の「のだめカンタービレ 最終楽章(後編)」の座席指定券を前日に押さえればよかったものを当日朝寝坊してネットで確認したら予定していた回より後の回でも△マークがついている!並んで観るのはあきらめてなんとかセンターより後方席を確保(^^ゞ
「のだめカンタービレ 最終楽章」前編の感想はこちら

【「のだめカンタービレ 最終楽章」後編】
「goo映画」の「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」の項はこちら
あらすじ等も上記サイトより引用、加筆。
離れ離れに暮らすことになった、のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)。千秋には孫Rui(山田優)との共演話が持ちかけられる。一方のだめはピアノレッスンに励むが、オクレール先生からコンクールの許可がなかなか下りず、焦りを感じはじめる。清良(水川あさみ)の出場するコンクールを訪れたのだめは、ピアノ部門で「ラヴェル ピアノ協奏曲」に心奪われる。この曲こそ千秋と演奏する曲だとのだめは夢見るが、実は千秋がRuiと共演する演目でもあった。千秋とRuiの演奏は大成功を収め、のだめはショックを受ける。失意ののだめに、シュトレーゼマン(竹中直人)が共演話を持ちかける。客席の千秋を前にしてのだめの「ショパン ピアノ協奏曲」が始まる……。
<スタッフ>監督:川村泰祐(前後編を短期間で仕上げるため、後半は武内英樹からバトンタッチ)

前編の最後で千秋がのだめから距離をとっていき、二人はどうなるのか気になる気持ちのまま後編を待った。途中BOOK OFFの最新の古本コーナーで単行本の最終巻を偶然手に入れて読んであったので、そのゴールまでを映画で確認すればいいやと私は落ち着いていた。同じ本を読んだ娘は途中の漫画も読みた~いとうるさかったが、却下。

後編はコンクールやコンサートの山場がいくつもあるが、一つ一つの演奏場面は前編よりも盛り上がりにかける。メインの人物の演奏の中での心理描写や成長よりもそこでスポットを当てる複数の人物の相手への気持ちやお互いのキャッチボールに比重が置かれているためだろう。
スランプだった清良のバイオリンコンクールの応援に内緒で日本からかけつけた峰(瑛太)と真澄ちゃん(小出恵介)が来て、アパルトマンはパリ在住組(ウエンツ瑛士、ベッキー、福士誠治)と日本組が入り混じってハチャメチャな盛り上がりを見せる。3位入賞後にお互いの愛情を確かめ合う清良と峰は実に可愛かった。この二人はやっぱり恋愛でも情熱家のコンビなんだよね。

黒木(福士誠治)に惚れたターニャ(ベッキー)と拒否感の消えたコンビもこれからそれぞれコンクールを頑張るという決意を披露し、ベクトルが重なった二人の恋の行方も楽しみという感じになっている。
親離れして自立しつつある孫Ruiは千秋の指揮でイキイキとした演奏を披露し、のだめは打ちのめされてしまう。思い入れの強すぎるのだめにどう接すればいいかよくわからない千秋の優柔不断さが不信を決定付けてしまうというハラハラドキドキの設定。
不器用なふたりにショック療法を仕掛けるのがシュトレーゼマン。千秋から気持ちが離れて放心状態ののだめをコンサートに抜擢。そこで「無名の天才ピアニストあらわる!」というような大成功をさせるのだが、のだめはさらなるドツボにはまる。
慎重派のオクレール先生はのだめをいきなりプロデビューさせたシュトレーゼマンに怒りを爆発させるが、のだめって慎重に育てるだけでは、化けられない人材ということなんだろう。変人は変人のことがよくわかってるっていう設定か?!

ドツボにはまったのだめを自分の隣に引き戻すべく必死になる千秋。それを黒木がサポートするというのも好きだったのだめを放っておけない黒木の優しさかな。
幼稚園の先生になりたかったのだめは子どもの前で心を開きはじめる(パリの保育園を再現したという園はカラフルで楽しそう!)。黒木のメールでそこに現れた千秋がのだめをさらっていく。
2台のピアノのある部屋へ。二人の原点ともいうべきモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」をのだめに弾かせ、千秋が必死であわせる。共にピアノを奏でる中で言葉以上の気持ちが伝わりあうというこの映画の一番の山場!!
大丈夫、この二人のベクトルもしっかり重なった。のだめは千秋と同じ方向に歩き出すが、自分の感性は保ち続けることがよくわかる。「どう感じるかはのだめのものです」

橋の上での二人の長い長い接吻シーンをいろいろなところから撮影した映像でつなぐ幕切れは実に少女漫画のロマンチズムの象徴を恥ずかしげもなく映像にしている。ここまでやられるともうアッパレというしかない。

「ああ、よかった。もうみんな大丈夫ね。これからも頑張ってね~」という気分。私もキャストの皆さんと同じように「のだめワールド」を卒業という感じだ。
この軽く引きずられない世界に心地よく遊ばせてもらって幸せだった。有難うm(_ _)m

写真はこの作品のチラシ画像。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お貸ししますよ~! (恭穂)
2010-05-15 19:38:06
ぴかちゅうさん、こんばんは!
のだめの映画後編、観にいかれたのですね。
私は前編に引き続き、観にいくチャンスがなさそうです(涙)。
映画のラストがどうなるのか心配だったのですが、
原作を踏襲しているようで一安心です。
賛否両論(らいし)のラストですが、私はとても好きだったので。

そういえば、原作は途中までしかお貸ししていなかったですよね。
よろしければ続きをお送りしますよ。
読みたいときに遠慮なく言ってくださいねv
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もしかしたら・・・?! (みゆみゆ)
2010-05-15 20:27:47
終わってしまった・・・と思ったら、コミックは番外編へ突入(笑)
きっと続きも・・・あるかと思います(^^;

後編は音楽よりも人間関係・・という感じでしたが、良い終わり方でした♪
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皆様TB、コメント有難うm(_ _)m (ぴかちゅう)
2010-05-16 22:51:00
★恭穂さま
その節は有難うございました。おついでの時によろしくお願いしますm(_ _)m
原作と映画では登場人物を絞り込んでしまっているので、例えば最終巻に出てきた千秋のお父さんが言ったキーワードの台詞を別の人物に言わせるとかのように作り変えられています。原作にこだわり過ぎなければ特に気になりませんが。
映画のラストのキスシーンもまぁ、大画面の映像のお楽しみということもあって、ありだとは思いましたが、私は原作のラストの方が好きです。
★みゆみゆ様
>後編は音楽よりも人間関係・・という感じでしたが、良い終わり方.....のだめと千秋の恋愛面で相当ハラハラドキドキでひっぱられましたから、あのキスシーンでロマンチックに盛り上げられたので観客は安心して帰れましたね。
コミックの番外編の連載というのは知ってました。できればそれも読めればいいなぁと思ってます。
映画やTVのスペシャル番組をつくるとしたら、上野樹里ちゃんが来年の大河ドラマ主演ですから、その後となるとかなり先の話になるんじゃないでしょうか?

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